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脳梗塞の前兆・めまいやふらつき

めまいやふらつきなど、脳梗塞の前兆であるバランス障害について解説。

日常のちょっとした違和感…実はそれ、脳梗塞の前兆かも?

バランス感覚障害
(めまいがする、ふらつく)

脳梗塞が発生した場所によっては、平衡感覚やバランス、リズム感覚が麻痺してしまい、歩行や姿勢維持が難しくなることもあるそうです。ここでは、脳梗塞の前兆として起こりやすい、ふらつきやめまい、リズム感の低下などについて解説しましょう。

バランス感覚障害

症状と対策

脳の中でも、後ろの方の下部に小脳と呼ばれる部分があります。比較的原始的な脳で、人間の生命維持や運動機能を調整する部分が多く集まっているそうです。この小脳で脳梗塞を発症してしまった場合、体勢を維持するための平衡感覚やバランス、リズム感覚が麻痺してしまい、平行な姿勢を維持できなくなることがあります。
平衡感覚は人間の基本的な機能なので、ここに障害が起こると日常生活にかなり支障をきたすことになります。

めまいやふらつきが起こってまっすぐ歩けない

小脳の中でも最も古い部分とされる古小脳は、体の平衡を保つ機能を担っています。頭の位置や角度が変わったことを古小脳が察知すると、手足や体幹の筋肉を調整して脳や視線が平衡を取れるようにバランスを保っているそうです。

しかし、古い小脳の部分に病巣が発生して機能低下を起こすと、体のバランス感覚が崩れてしまいます。脳の位置も水平を保てなくなりますし、左右の目の視点もズレてしまい、ふらつきやめまいがひどくなることがあります。頭の位置だけでなく、手足も上手く動かせなくなるので、真っ直ぐに歩行することもままならなくなるわけです。

急激なめまい、ふらついて足が前に出ない、バランスが取れない…といった症状が表れたら、もしかすると脳梗塞の前兆と考えた方が良いかもしれません。

リズムに乗って歌えない、話せない

小脳は主に運動機能を司っている脳だと言われていますが、リズム感やテンポ感などにも関係していると考えられています。なぜなら、テンポの良い音楽を聞いて真っ先に反応するのは、大脳ではなく小脳だからです。

目から入ってくる視覚情報は、大脳を経由して小脳へ伝わり、反応が起こりますが、聴覚の情報は大脳を経由せずダイレクトに小脳へ伝わります。リズムやテンポを真っ先に感じることができるのは小脳なので、私たちは敏感に手足の筋肉や体幹を調整して、音楽やリズムに合わせて歌い、ダンスを踊ることができるのです。

ですから、小脳に何らかの異常が発生した場合、リズム感も著しく低下してしまうことがあります。カラオケの音楽に合わせて歌えなくなったり、リズムよくステップを踏むことが難しくなったりするそうです。

詩吟や短歌などを趣味としている方が、いつも通りにテンポよく朗読しようとしても、どうも上手く読めないな…と感じて受診したところ、脳梗塞が見つかった、なんてケースもあるそうです。

いずれにせよ、いつも普通にできていたことや感じていたことができなくなったら、脳血管障害を疑って、すぐに病院に相談しなければなりませんね。

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