よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の種類

3つの脳梗塞の種類と症状について解説します。

知っておきたい 脳梗塞の種類とその症状

発症原因別に異なる脳梗塞のタイプと症状をチェックしよう

脳梗塞と一口で言っても、発症するメカニズムや病変の大きさ、症状や発作の起こり方など、異なるタイプのものがいくつかあります。

脳梗塞は、高血圧が原因の「ラクナ梗塞」と血中の脂質過多で起こる「アテローム血栓性脳梗塞」、心疾患を原因とする「心原性脳塞栓症」の3つが主なタイプと言われています。

それぞれのタイプ別に、発症するメカニズムや症状の特徴、発症時と再発予防のために行われる治療法などをまとめて紹介しましょう。自分や家族にとって、発症するリスクが高いと思われるタイプの脳梗塞について、詳しくチェックしておくといいですね。

発症原因別の主な脳梗塞3種類

ラクナ梗塞詳しくはこちら

高血圧を原因として発症する小さな脳梗塞

日本では脳梗塞の約35%がこのラクナ梗塞であると言われるほど多いタイプ。高血圧が原因で脳の奥の方の細い血管が傷つき、1.5㎝以下の小さな脳梗塞を発症した状態です。症状は比較的軽微で、意識障害などの重篤(じゅうとく)な症状は起こりにくいとされています。5㎜以下の梗塞なら無症状の場合もあります。症状がないまま放置し、小さなものが複数できてしまうと、多発性脳梗塞を起こして重い症状が表れることもあります。

発症が確認されたら、抗凝血作用のある薬剤を投与して血液が固まりにくくする治療が行われます。

アテローム血栓性脳梗塞 詳しくはこちら

欧米型の脂っこい食生活が原因で発症する脳梗塞

近年、日本でも食事内容が欧米化することで増加しているタイプ。血中の悪玉コレステロールなどの脂質を原因として、ドロドロのお粥状の脂質である粥腫(じゅくしゅ)が脳の血管内に蓄積され、アテローム動脈硬化を起こします。動動脈硬化は比較的大きな血管に詰まりを起こして脳梗塞を引き起こすので、病変の範囲が広くなって重症化しやすい脳梗塞です。一般的に言われている症状として、片麻痺や半盲、言語障害、嚥下障害のほか、ひどい場合は一時的に意識障害が起こることもあります。

治療法としては、発症から48時間以内にアルガトロバンなどの抗凝固剤を投与することで、かなりの改善効果がみられるそうです。

心原性脳塞栓症詳しくはこちら

心臓にできた血栓が脳に飛んで発症する脳梗塞

心房細動や急性心筋梗塞、心臓弁膜症などの心疾患を原因として起こる脳梗塞です。不整脈によって心臓の血流が滞り、比較的大きい血栓ができたあと、その血栓が血流に乗って脳の動脈にまで到達し、突如としてひどい脳梗塞を起こしてしまいます。

心原性の場合は、大きな動脈が詰まるので梗塞の範囲が広くなり、症状も重症化しやすい傾向があります。さらに、血栓は急速に脳に移動して詰まりを起こすため、発作が突然起こるのも特徴。日中に突然意識を失ったり、しびれや麻痺が急激に起こって倒れたり、ということもあるそうです。

何度も再発を起こしたり、血栓がなくなったあとに出血性脳梗塞へ移行したりと、容体が急変しやすい危険な脳梗塞ですので、梗塞の大きさや状態を見ながら、投与する薬剤や治療法を選択します。

今日からはじめよう!脳梗塞の再発予防
Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気