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脳梗塞再発の兆候・再発率・再発予防策は?

これでコワくない! 脳梗塞の予防&治療の最前線

生活習慣病 脳梗塞に関する基礎知識

基礎知識再発率はどれくらい?

脳梗塞を一度発症すると、治療後もまた同じ病気を再発する可能性は高いのでしょうか。脳梗塞や脳出血など、脳血管障害の再発率について解説していきます。

脳梗塞は再発の注意が必要な病気

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害は、発症して治療やリハビリを行った後に、再び症状が出てしまう、いわゆる再発するリスクが高いとされている疾患です。

遺伝的に脳血管に問題が生じやすい体質の方や、生活習慣や食生活に問題がある人は、一か所の病巣を治療したところで、脳の中の別の血管が詰まったり破裂したりしてしまう可能性が高いというわけです。

遺伝的な要素によって発症しやすいとされているくも膜下出血の場合は特に再発率が高く、治療後1年以内の再発が30%、5年以内で50%以上が再発したというデータも残っています。次いで再発率が高い脳出血は、1年以内の再発が約25%、5年以内の再発は約35%と言われています。

脳梗塞は10年以内の再発率が約50%にも

脳卒中と呼ばれる脳血管障害の中で、最も罹患数が多い脳梗塞の場合は、母体数が多いこともあってほかの疾患に比べて再発率は低めになりますが、それでも1年以内の再発が約10%、5年以内で約35%となっています。

脳卒中を罹患した人を30年以上追跡調査したデータでは、初発後10年間の累積再発率は、くも膜下出血が70%、脳出血が55%となっていて、一番再発が少ないとされる脳梗塞でさえ約50%という高い数字が出ています。約半数の人は、1度でも脳梗塞を起こすと何度か繰り返す傾向にあるというわけです。

脳梗塞を起こした病巣の治療が終了しても、脳梗塞を発症する原因となる生活習慣や食事内容の改善が行なわれなければ、再び脳梗塞を起こしてしまうことが多いようです。

脳梗塞の再発予防の方法をチェックする

脳梗塞でも種類によって再発率が違う

脳梗塞はタイプによっても再発率が異なります。主な脳梗塞のタイプで比べてみましょう。

【ラクナ梗塞】

主に高血圧が原因と言われ、日本人に最も多いとされる脳梗塞。ラクナ梗塞の場合は1年以内の再発率は約7%。5年以内では約30%となっています。10年以内では約47%にまで上がるので、年齢が高ければ高いほど再発率は高くなる傾向にあるようです。

【アテローム血栓性脳梗塞】

動脈にアテロームと呼ばれる血栓ができることで起こる脳梗塞で、生活習慣が原因となることが多いため、再発率も高い傾向にあります。1年以内の再発率が15%前後、5年以内では40%以上の再発率となってしまいます。アテローム型に関しても、年齢が高くなればなるほど再発率も上がってしまう特徴があります。

【心原性脳塞栓症】

不整脈などの心疾患を原因とする脳梗塞で、1年以内の再発率は20%と、最も再発率が高いタイプ。原因となる心疾患が改善されないと脳梗塞のリスクも高いままなので、年齢に関係なく再発率が高くなってしまうようです。5年以内の再発率は42%前後ですが、10年以内では75%が再発すると言われています。

再発の兆候

脳梗塞は再発率が高いため、何とか再発前にその兆候をキャッチし、未然に発症を防ぎたいものです。

脳梗塞は初回であっても再発であっても、基本的に前兆症状は変わらないとされています。

脳梗塞の代表的な兆候は以下となります。

運動の障害

片方の手・足・顔などが動かせなくなると感じたり、腕に力がうまく入らず持っているモノを落としてしまったりといった症状が表れます。痛みはないのに、体がいつも通り動かせなくなることが症状の始まり。日常的な動作が自由にできなくなるので、本人も周囲も比較的異変に気づきやすいのが特徴です。

感覚の障害

圧迫して血流をとめていないにも関わらず手足の感覚がなくなったり、しびれたりするなどの症状が表れます。運動障害と同じく身体の片側だけに発症することが多いのが特徴。症状が表れた場所でどの脳に異変が起きているのかが分かります。

視覚の障害

モノが二重に見える・視界が狭くなる・片方の目に膜がかかる・目の焦点が合わなくなるなどの症状が表れます。片方の目だけに表れ、症状が数秒から数分ほど持続するのが特徴です。

バランスの障害

言葉が出なくなる・ろれつが回らなくなるといった症状が表れます。今までは普通に話せていたのに、舌がよくもつれたり言葉に詰まったりした場合は要注意。特にラ行・パ行が発音しにくくなります。

一過性脳虚血症・TIAにも注意

一過性脳虚血発作とは、一時的に脳の血流が悪くなる発作のこと。1時間程度で症状は消えてしまいますが、運動・感覚障害や話しにくいなどの脳梗塞に近い症状がでます。

死亡率は?

再発に関する情報と合わせて知っておかなければならないのが、死亡率です。

1950~1960年代にかけて亡くなる方は急激に増加し、現在では「ガン」「心疾患」と並び、日本人の三大死因とまで言われるようになった脳梗塞。医学の進歩した現在でも、発症する方は年々増加傾向にあります。

脳梗塞の自覚症状が出た方のうち、治療を受けて入院中に亡くなった「脳梗塞の死亡率」は平均で15%程度。 脳梗塞の種類によって死亡率は変わってきます。

不整脈などの心疾患が原因の「心原性脳塞栓症」は死亡率19%と最も高く、動脈に血栓ができて起きる「アテローム血栓性脳梗塞」は7%。日本人に多く見られる、高血圧が原因の「ラクナ梗塞」は、死亡率1%となっています。

死亡率も決して低いとは言えませんが、脳梗塞においては後遺症のリスクが高いということを認識しておく必要があります。

発症後、50%の人は食事や入浴、排泄など、誰かのサポートが必要なレベルの後遺症が残ると言われています。老人ホームで介護が必要な方もここに含まれます。

また、残る35%の方はリハビリなどを継続的に行うことで、日常生活ができるようになるレベルまで回復するようです。

脳卒中研究で有名な「秋田県立脳血管研究センター」のデータによると、50歳男性の平均余命は28.9年。50代女性の平均余命は、35.0年あるそうです。しかし、脳梗塞を患うことで男性は20.9年、女性で25.9年まで平均余命が短くなるといった統計データもあります。

脳梗塞を患った方にとっては受け止めがたい現実ですが、男女ともに5~10年も寿命が短くなるため、脳梗塞は死亡率が高まるだけでなく健康寿命を脅かすリスクもある病気であるということがわかります。

再発率を下げるための再発予防

脳梗塞は再発率の高い症状です。完治した人の20~30%が3以内に再発するというデータが出ているほど。ここでは再発を防ぐ方法について紹介します。

基本は服薬治療

脳梗塞は再発も同様に血栓が詰まることにより起こるため、血流を良くする抗血栓薬などを服用することが再発予防の基本となります。 

血栓ができるアテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞には、「抗血小板薬」を服用します。急性期には2剤服用が一般的ですが、脳出血などの可能性から単剤服用に切り替わります。タイミングに関しては医師の判断が必要となります。

また心原性脳塞栓症には、抗凝固療法がとられます。

高血圧の治療・予防する

高血圧が原因で引き起こされる「ラクナ梗塞」は、日本人にもっとも多い脳梗塞だと言われています。そのため、高血圧の治療をすることが、日本人の脳梗塞の再発防止にも繋がると言えます。日本脳卒中学会の「脳卒中治療ガイドライン」では、脳梗塞の再発を防止するために以下のような記載がされています。

「脳梗塞の再発予防では、降圧療法が推奨される。目標とする血圧レベルは少なくとも140/90mmHg未満とするよう強く勧められる」

「ラクナ梗塞、抗血栓薬内服中では、可能であればより低い血圧レベルが推奨され、血圧は130/80mmHg未満を目指すことを考慮しても良い」

引用元:日本脳卒中ガイドライン(http://www.jsts.gr.jp/jss08.html)

脳卒中治療ガイドラインでは、「上の血圧:140mmHg未満・下の血圧:90mmHg未満」にすることをすすめています。ラクナ梗塞で薬を服用している方は、「上の血圧:130mmHg未満・下の血圧:80mmHg未満」が望ましいそうです。

高血圧は医師の処方により、薬を服用して改善することができます。また、食生活の改善や禁酒・禁煙などの生活習慣を見直すことで、再発予防のための高血圧改善を意識するようにしましょう。

糖尿病を治療・予防する

糖尿病の合併症のひとつとして有名なのが脳梗塞です。実際に、糖尿病を患っている場合、脳梗塞を引き起こす危険性が2倍ほど高くなるといわれるのです。

そのため、糖尿病の治療や予防も脳梗塞の再発予防にとって有効であるとされています。糖尿病治療薬にはさまざまなものがありますが、脳梗塞と併発している場合には「ピオグリタゾン」という薬が有効だと言われています。

血栓・動脈硬化を治療・予防する

脳梗塞の原因のひとつに「血栓のつまり」が挙げられます。血栓は動脈硬化によって血管が詰まって作られるもの。つまり動脈硬化が脳梗塞に大きく関係しています。

動脈硬化発生のメカニズムを語る上で、「悪玉コレステロール(LDLコレステロール)」の存在は有名ですが、実は「活性酸素」が直接的な原因であることが近年の研究で明らかとなりました。活性酸素は、悪玉コレステロールを酸化させることにより、酸化LDLコレステロールが生成。酸化LDLコレステロールは「TNF-α」という危険因子を生み出し、血管内で増殖。やがて血栓ができ、動脈硬化を引き起こすというメカニズムです。

そのため、悪玉コレステロールを減らすことはもちろんですが、「活性酸素」を除去することが脳梗塞の再発防止において何よりも重要となるのです。

脳梗塞再発予防に効果のある成分とは

高血圧の改善や脳梗塞を併発する疾病の治療のほか、脳梗塞の原因となる血栓・動脈硬化を予防することが、私たちができる最善の再発予防方法です。

なかでも、血栓や動脈硬化を防ぐのに効果的な成分として、近年注目されている成分が「大豆発酵エキスNT」です。

大豆発酵エキスNTとは、大豆と納豆菌によって発行されたエキスのこと。抗酸化作用をもつ食品は多種多様に存在しますが、一般的にその多くは特定の活性酸素にしかアプローチができないといわれています。

しかし、大豆発酵エキスNTは、主要活性酸素をすべて一気に除去することが可能。その高い抗酸化力は、さまざまな研究からも実証されています。

あらゆる活性酸素を除去することで、血栓・動脈硬化の発生要因となるTNF-αの生成を阻止し、再発予防に絶大な効果を発揮すると言われている注目成分なのです。

 

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