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脳梗塞の患者数は?

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生活習慣病脳梗塞に関する基礎知識

基礎知識脳血管疾患の患者数は?

脳脳血管疾患は、脳内の血管が破れたり詰まったりするトラブルより、脳細胞がダメージを受ける病気の総称です。脳梗塞は脳血管疾患の一種で、脳血管が詰まる病気です。脳梗塞は、脳内出血やくも膜下出血などと合わせて、脳卒中とも呼ばれています。

1.脳血管疾患の総患者数

厚生労働省が発表している、平成26年度の患者調査の概況では、脳血管疾患の患者総数は117万9,000人にのぼります。平成23年度の同調査よりは、6万人ほど減っているものの、少ない患者数とはいえません。男女別では、男性の患者数が59万2,000人なのに対して、女性はやや少ない58万7,000人との結果が出ています。調査当日に、全国の医療機関にて脳血管疾患の治療を受けたとされているのは、入院患者数が15万9,400人、外来患者数が9万4,000人と侮れない人数です。

2.脳血管疾患の死亡数

厚生労働省が発表した、平成26年1年間における人口動態統計の概況では、脳血管疾患の死亡数は11万4,207人という結果が出ています。これは、死因別死亡総数の9.0%にあたり、上位4番目。なおかつ、脳梗塞での死亡数は、6万6,058人と他の脳血管疾患の中で最多となっています。脳卒中での年間死亡者数、約13万人の中でも、6割を占めているのが脳梗塞なのです。脳梗塞を含む脳卒中は、介護が必要になる原因第1位としてあげられる脳血管疾患のうち、約2割を占めてもいます。

3.脳血管疾患の年間医療費

厚生労働省の発表によると、平成25年度の国民医療費は、40兆610億円でした。平成24年度より2.2%増えた結果となり、人口1人あたりの国民医療費が増加したことも意味しています。脳血管疾患の医療費は、1兆7,730億円。年齢別では、45歳以上がそれ以下の年齢と大きく差をつけています。以下に、脳血管疾患の医療費について、データの一部を紹介しましょう。

・15~44歳:489億円
・45~64歳:3,095億円
・65歳以上:1兆4,116億円
・70歳以上:1兆2,259億円
・75歳以上:9,946億円

65歳以上はさらに医療費が増加していることがわかり、脳血管疾患と年齢の関係もうかがえます。

脳梗塞が増加している理由

日本では長年、脳卒中の患者数が多く、1980年までは死亡原因のトップでした。現在は第3位にこそ下がっていますが、死亡数が低下したのは治療法の進化に影響を受けているだけで、患者数が減ったわけではありません。ただし、脳卒中の中でも、脳出血の患者数は減少しています。

一方で、脳梗塞は増加の傾向にあります。原因として考えられているのは、食の欧米化によるコレステロールの増加です。コレステロールの摂取量が増えるということは、脳梗塞の原因となる動脈硬化の発症リスクを高めることにもなり、食生活の欧米化は脳梗塞と深く関係していると考えられています。

また、日本人の食生活におけるコレステロール値は、アメリカでの平均値を上回ってきていることをご存じでしょうか。原因の一つと考えられているのが、魚食の減少です。魚にはエイコサペンタエン酸(EPA)と呼ばれる不飽和脂肪酸が多く含まれており、魚食の減少によってEPAの消費量も減ってきています。これに反比例して、脳梗塞が増加していることから見ても、魚食の見直しに検討の余地がありそうです。

脳梗塞の種類と患者数の内訳

埼玉医科大学神経内科の脳卒中データバンク2005によると、1999~2003年における脳梗塞の内訳は、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓、その他に分かれています。最も多いのが、アテローム血栓性脳梗塞で、次いでラクナ梗塞、心原性脳塞栓と続きます。

ラクナ梗塞は減少傾向にありますが、かつては日本人の脳梗塞として最多でした。脳内の細い血管に起こる脳梗塞で、他の脳梗塞と比較すると症状が軽いのが特徴です。症状の進行がゆっくりしているため、突然の頭痛や意識障害などはあまり起こらないことも特徴の一つ。睡眠中の発症によって、目覚めたときに手足がしびれている、話しづらさを感じるなどの症状が出ることもあります。無症候性脳梗塞の場合は、症状が出ないため、気付かぬうちに脳梗塞を発症していて、人間ドックで発覚するというケースも見られます。ラクナ梗塞の主な原因は、高血圧や動脈硬化。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病も、ラクナ梗塞の発症を高めるリスクだとされています。

そして、ラクナ梗塞よりも増加傾向にあるのが、心原性脳塞栓症とアテローム血栓性脳梗塞です。脳梗塞の約3分の1を占めるという心原性脳塞栓症は、非弁膜性心房細動を主な原因としています。加齢に伴う非弁膜性心房細動を発症する人が増えたため、心原性脳塞栓症も増加してきていると考えられています。アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化が主な原因です。

脳梗塞の予防方法

脳梗塞を予防するには、脳血管内で血栓や塞栓ができないように、血液サラサラの状態にしておくことが対策となります。簡単にできる方法といえば、一日を通してこまめに水分補給をすることがあげられます。脱水傾向になると、血液はドロドロ状態になるためです。特に高齢になると、喉の渇きを感じにくくなることがあり、意識して水を飲むことが大切です。

睡眠中も汗をかくため、睡眠前や夜中にトイレに起きたときなどにも、水を飲むようにしましょう。飲む量はコップ半分程度ずつでOKです。脳梗塞の引き金となる脳血栓は、動脈硬化にも関係しています。動脈硬化を予防するためには、高血圧や脂質異常症、糖尿病などを治療することも重要です。また、禁煙の必要性も認識してください。

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