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脳卒中と脳梗塞の違い

脳梗塞・脳卒中の症状の違いを解説します。

生活習慣病 脳梗塞に関する基礎知識

基礎知識脳卒中と何が違うの?

“脳卒中”と“脳梗塞”はよく聞く言葉ですが、どのような違いがあるのでしょう。一緒に語られることが多い脳卒中と脳梗塞ですが、この2つには根本的な違いがあります。その違いについて、簡単に解説していきます。

脳卒中は脳血管障害の全般を言う

“脳卒中”の“卒中”という言葉は、「卒然として(突然)悪い風に中って(あたって)倒れる」といった意味があるそう。そこから考えられるように、急に脳へ何らかの変調が現れて倒れてしまう病気のことを脳卒中と呼んでいるわけです。脳卒中は、脳梗塞のほか、脳出血やくも膜下出血などの脳血管障害と呼ばれる病気を総称した言葉であると言えます。

それに対し、脳梗塞は脳の血管が詰まることで起こる病態を示すもので、2つの言葉は根本的に性質が異なっているのです。

脳卒中は2種類に大別される

脳卒中は、脳の血管に何らかの障害が起こる病気の総称ですが、大きく分けると“血管が詰まって起こる障害”と“血管が破れて起こる障害”の2種類に分けられます。

血管が詰まって起こる障害のひとつとして、脳梗塞が挙げられます。血管が詰まって血流が滞ってしまうことで、その先の細胞へ酸素や栄養が行きわたらず、様々な症状が出てしまいます。脳梗塞は、脳卒中の中に含まれる脳血管障害のひとつということになりますね。

さらに、血管が破れることによって起こる障害として挙げられるのは、脳出血やくも膜下出血です。脳出血は脳の細い動脈が破れて起こるもので、くも膜下出血は、脳の表面にある太い動脈にコブができて破れることで起こります。

脳卒中と言われる病気は、上記の3つが主なものであるとされていますが、中でも脳梗塞は最も発症数が多く、脳卒中のほとんどを占めると言われているそうです。

脳梗塞は3種類に分けられる

脳卒中と分類される脳血管障害のうち、血管が詰まることで起こる脳梗塞には、発症の原因別にいくつかの種類があります。中でも、主な3タイプは以下のようなものになります。

【ラクナ梗塞】

脳梗塞の半分を占めているのがこのタイプ。脳の細い動脈が高血圧などを原因として傷ついてしまい、詰まってしまうものです。脳の深い部分に小さな病巣ができるのが特徴です。

ラクナ梗塞による症状は、ほかのタイプに比べると比較的軽いと言われていますが、何度も繰り返しているうちにパーキンソン病や脳血管性の痴呆を引き起こすこともあるそうです。

【アテローム血栓性梗塞】

首や脳の大きな動脈で動脈硬化が起きてしまい、動脈が狭くなり血栓ができて症状が起こるタイプです。脂質や塩分の多い欧米風の食事を好む方に多く発症し、日本人の脳梗塞では20%ほどがこのアテローム型です。脳の比較的太い動脈が詰まってしまうので、半身麻痺や感覚麻痺だけでなく、失語や失認など複数の症状がでる場合があります。

高脂血症や糖尿病などの成人病が引き金となる病気なので、生活習慣病を改善する方法で予防することができます。

【心原性脳塞栓症】

心臓に出来た血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管で詰まってしまうタイプです。脳梗塞の20%がこの心原性脳塞栓症で、不整脈などの心疾患の持病がある方は注意しなければならないものです。

血栓が流れてきて突然詰まりを起こすので、治療までに時間的な余裕がないのが特徴。脳梗塞の範囲が比較的広くなることが多く、症状もひどくなってしまうようです。

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