よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞再発予防のための看護計画とは

これでコワくない! 脳梗塞の予防&治療の最前線

血液をサラサラにするには?脳梗塞の再発予防

看護計画

看護師が脳梗塞の患者を看護する際には、看護計画という計画を立て、それに沿って看護が行われていきます。看護計画は急性期と慢性期(回復期)わけられ、その時期に合った目標を決めます。

急性期には予断を許さない状況であるため、症状の進行や再発がないか観察し、麻痺による転倒や誤嚥、言語障害によるコミュニケーション不足が起こらないように注意します。

また、脳梗塞発症からの時間によって、血栓溶解治療や抗血栓治療などが行われ、症状の進行を抑え、脳機能の回復を目指します。

慢性期には病状が落ち着くため、社会復帰のためのリハビリテーションを主として看護計画を立てていきます。また、同時に高血圧などの基礎疾患の治療と、再発の予防に努めていきます。

脳梗塞患者に対する治療方法

脳梗塞の治療方法は、外科的治療が用いられることはほとんどなく、主に「血栓溶解療法」と「抗血栓療法」の2種類で行われます。

血栓溶解療法とは

静脈の中に血栓溶解薬を流すことで、血管の中の血栓を溶かし、血流を回復させる治療です。脳梗塞を発症して間もない頃であれば、血栓溶解薬を使うことで脳の機能を回復させられることもあり、後遺症がほとんど残らない場合もあります。

ただし、発症から3時間以内で、病院にこの治療を行える設備と医師が存在していた場合に行える治療法です。

抗血栓療法とは

治療や再発の予防に使用される治療方法で、薬剤によって血栓ができるのを阻止します。急性期と慢性期に行われますが、それぞれで異なる薬剤を使用し、脳の神経を保護していきます。

脳梗塞は非常に再発しやすい疾患で、その再発率は1か月以内に最も多いと言われています。そのため、抗血栓療法で血管内の血栓を解消し、再発防止に努めます。

ナースや看護士が注意する点とは?

脳梗塞後の方を看護する際に、看護師が最も注意する点は「患者さんの転倒」です。脳梗塞を発症すると、後遺症が残ることは少なくありませんが、後遺症の中でも大きな割合を占めるのが片麻痺です。

片麻痺を起こすと転倒してしまいやすく、特に脳梗塞発症後間もないころは、麻痺がなかった頃のように動いてしまうことが多いため、注意が必要です。

特に脳梗塞の治療では血流促進の薬剤を多く使用するため、転倒して怪我をすると、血がなかなか止まらない可能性もあります。

そしてもう一点気をつけていることは、無闇に精神科の受診を薦めないということです。

脳梗塞発症直後の方は、後遺症によって突然歩けなくなったり、言葉がうまく話せなかったりと、今まで出来ていたことができなくなったというショックに見舞われることが多いもの。

精神が不安定になることも多いですが、患者さんの気持ちをしっかりと理解し、気持ちが和らぐようにしてあげれば、精神状態は回復します。

看護計画とは

看護計画とは、看護師が作成する「看護を行う上での計画書」です。看護師は脳梗塞の患者さんに対して、いつ、どのように、どんな目標で看護を行っていくのかという計画を立てて、退院までの看護を行います。

この計画書は患者にも見せるものなので、患者自身が、自分はどの様に看護されていくのかということを把握することも可能となります。

脳梗塞の看護計画は、主に急性期と慢性期(回復期)に分かれます。

急性期

発症後から病状が安定するまでの急性期においては、4つのポイントをおさえて看護計画を立てていきます。

  • 症状の進行と再発の危険性
  • 麻痺による転倒や転落、嚥下障害の危険性
  • 誤嚥によって肺炎を引き起こす可能性
  • 言語が出にくいことによるコミュニケーション不足

これらのポイントをクリアしていくことが看護計画の目標となり、そのために様々な観察項目とケア項目、患者に対する指導項目が設けられます。

急性期の観察ポイントとして重要なことは、患者の異常をいち早く発見できることです。まだ予断を許さない状態に置かれているので、脳浮腫や出血性梗塞などの危険性がないか観察し、再発予防にも努めます。

また、後遺症によって運動機能の低下、食事がうまく摂れない、トイレに行けず失禁してしまう場合もあるので、それらを解決できるように患者をサポートしていくことも大切です。

慢性期(回復期)

主に行われることは再発の予防と、後遺症に対するリハビリです。慢性期になると命に関わってくる事態になることは少ないので、早く社会復帰できるようにサポートをしていくことが主な目標です。

  • 再発を予防する
  • 高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈などの基礎疾患の治療
  • 社会復帰のためのリハビリテーション

慢性期に重視されるポイントは上記の3つですが、慢性期でも転倒のリスクや食事がうまく飲み込めないなどの障害がある場合、それらに対するケアも大切です。

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