よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞とくも膜下出血の違い

これでコワくない! 脳梗塞の予防&治療の最前線

「脳梗塞」と「くも膜下出血」という言葉を耳にすることも多いと思いますが、違いは何なのかおわかりでしょうか。そこで、2つの病気の違いを3つのポイントに絞って紹介していきます。

脳血管の障害の種類によって分類される

「脳梗塞」は、脳血管が詰まり、脳のある領域に血液がいかなくなり障害を起こす病気です。「くも膜下出血」は、脳の表面に脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)という「こぶ」ができます。その「こぶ」が破裂することで、脳の表面に出血する病気です。この出血は脳の表面にある「くも膜下」に広がり、脳を圧迫し、破壊。つまり、くも膜下出血は脳の表面に起こる「外傷」にあたり「脳挫傷」として脳を破壊するのです。このように、脳血管の障害の種類によって「脳梗塞」と「くも膜下出血」に分類されるのです。

どんな治療法がある?

「脳梗塞」の治療法は薬物療法・手術・リハビリがあります。薬物療法は、血栓を溶かし、血液をサラサラにする作用のある「アルテプラーゼ」「アルガトロバン」「アスピリン」などの薬剤を投与する治療法です。

頸動脈に70%以上の狭窄があると、頸動脈内膜剥離術(けいどうみゃくないまくはくりじゅつ)と言われる手術を行うケースがあります。この手術は、全身麻酔で頭部を切開し、頸動脈内膜をはがす手術です。脳梗塞によって起こる機能障害に合わせ、早期からリハビリも行います。リハビリの方法は、ベッドサイドに座ったり立ったりする練習や、杖歩行の訓練など。運悪く後遺症が残っても、リハビリによって発症前の状態の近くまで回復させることが可能です。

「くも膜下出血」は、発症から72時間以内の再出血を防ぐための処置を行います。 再出血を防ぐ治療法が「開頭手術」と「血管内治療」の2種類。開頭手術は頭皮を切開して、脳動脈瘤の根元をチタン製のクリップで止める手術です。血管内治療は、マイクロカテーテルと呼ばれる細い管を、太ももの付け根の動脈から脳動脈瘤へ差し込みます。そして、脳動脈瘤にプラチナ製のコイルをつめ、血液が流れないようにする手術です。

どういった症状か

「脳梗塞」の代表的な症状が、意識障害や片麻痺(かたまひ)です。ヒドイ場合だと四肢麻痺(ししまひ)と言って、両足両手がすべて動かなくなることも。そのほかにも、視野の半分が見えなくなる「同名性半盲(どうめいせいはんもう)」や、モノが二重に見える「複視(ふくし)」など、眼に障害が現れる場合もあります。

「くも膜下出血」は、激しい頭痛・吐き気・意識を失うといった症状が多いです。「後頭部をハンマーで殴られたような痛み」と例える人もいます。重症の場合だと、大声で叫んでそのまま倒れ、心配停止になってしまうことも。こういった重症例は、15%ほどと言われています。現場に遭遇した場合は、すぐにマウス・トゥ・マウスで人口呼吸を行えば、意識が回復する可能性があるので、すぐに応急処置をしましょう。

くも膜下出血は脳内出血と違って、片麻痺といった局所症状が起こることが少ないです。頭痛と嘔吐が主な症状になりますが、軽症だと自分で歩いて病院にいけます。「おかしいな?」と感じたら、すぐに脳神経外科を受診しましょう。

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