よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞発症後の座位保持能力

元の生活を目指して……脳梗塞のリハビリ治療

脳梗塞のリハビリに座位保持能力の回復が必要

脳梗塞を発症直後の急性期には、転倒防止(座位保持能力)リスク回避のためにリハビリは必須とされています。

後遺症を回避するためには、1分でも早い対応が重要です。

リハビリの内容としては主に歩行トレーニングになりますが、補助具を用いたリハビリと用いないリハビリがあり、理学療法士により見解が異なります。

脳梗塞の発症によりリハビリの内容も異なってきますが、一般的なリハビリの内容は、歩行訓練、椅子に座った状態でキャッチボールやお手玉などを行う、身体イメージをするなど、その患者の症状に合わせて行っていきます。

座位保持能力は歩行リハビリで改善する

一般的なリハビリの他にも歩行に特化したリハビリを行うことで、座位保持能力だけでなく歩行することを可能にしていく方法があります。

脳梗塞を発症すると後遺症による身体の麻痺や小脳の調節機能が失われることで身体のバランスを取ることが難しくなります。

バランスを取るには身体を支える手足が重要になってきます。

この手足の柔軟性を鍛えるために手足のストレッチ、うつ伏せや寝返り打ち、ハイハイポーズによる四肢体幹強化を行い本来の機能を高めていきます。

それができるようになると、立ち上がり動作、膝立ち、片脚立ち、横歩きと段階を踏んでいき、最後のステップとして、段差のある道や階段を歩いて歩行能力を強化します。

こちらのリハビリは、フィジカルセラピーで実践されているものです。

本来の人間の持っている身体能力を効果的なトレーニングを続けることで回復していく方法です。

歩行補助ロボットの効果

近年、歩行補助ロボットによるリハビリの効果が注目されています。

本田技研研究所で脳梗塞発症者を対象に、歩行を補助する歩行アシストの即時効果が検証されています。

歩行アシストを使用した結果、歩行速度の増加、股関節伸筋群の活性化、歩行対称性の改善、座位姿勢保持能力の活性化などが確認されています。

参考元:第25回日本慢性期医療学会

脳内血流と座位保持能力の関係

脳梗塞急性期患者の脳内血流と座位保持能力は関係していることが立証されています。

座位可能な患者は脳の前頭葉、大脳半球全体、頭頂葉の血流が保たれているのに比べ、座位不可能な患者の脳内血流が低下していることがわかっています。

このことから急性期に脳内血流の診断をすることは運動機能を予測するための重要な判断材料とされています。

参考元:古谷 信之ら, “脳梗塞患者の急性期座位保持能力と脳血流の関係”, 第32回日本理学療法士学会誌 第24巻学会特別号 No.2 : 一般演題集, Vol.24 Suppl. No.2

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