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リハビリ可能な期間は?

元の生活を目指して……脳梗塞のリハビリ治療

脳梗塞による後遺症…リハビリできる期間とは?

脳梗塞を発症し、後遺症が現れた場合には日常生活に戻るためのリハビリが必要になります。では、どのくらいの期間、続けることになるのでしょうか?こちらでは、リハビリの期間について解説しています。

脳梗塞のリハビリの期間

後遺症の度合いによって人それぞれ異なりますが、脳梗塞のリハビリ期間は平均で4~6ヶ月と言われています。急性期は2週間ほどリハビリが行なわれ、その後は回復期に移行して最大6ヶ月のリハビリ期間が可能です。

このように、病院にてリハビリが受けられる期間は決まっているため、退院後にあたる維持期には自宅やリハビリステーションを利用したリハビリを続ける流れとなります。

リハビリは、後遺症を抱えた方が少しでも元の生活を送れるように訓練するためのもの。後遺症が重ければ重いほど、退院した後も自分の体と向き合い続け、リハビリに長い期間取り組む必要があるということを認識しておきましょう。

急性期のリハビリ期間

脳梗塞を発症してから約1~2週間を急性期と言います。急性期の間の治療はその後の経過に大きく影響すると言われますが、リハビリも同様です。命の危機がない限りは、早めに始めるに越したことはありません。

急性期は治療や検査が並行して行なわれるため、ベッドで安静にしなければならないことも多い期間です。そのため、リハビリの内容もベッドの上でできるものに限られています。寝た状態で手足の関節をほぐせる「ベッドサイドリハビリ」をはじめ、ベッドの上に座る、ベッドから立ち上がったりする、といった動作が大切なリハビリとなります。

また、食べ物を飲み込みにくい「嚥下障害」が後遺症として見られる場合、嚥下訓練もこの時期に行なわれます。

回復期のリハビリ期間

容体が安定してきた頃、急性期から「回復期」へ移行します。急性期後のリハビリ期間は最大6ヶ月間。これまでベッドの上でできるリハビリに限定されていましたが、回復期では日常生活に戻るために必要な訓練を実施します。患者さんの体も回復力が高まっており、この時期のリハビリには積極的に臨む姿勢が求められます。

回復期に行なわれるリハビリは、理学療法・作業療法・ADL訓練・言語障害・高次脳機能障害などに対応した訓練です。理学療法では、立ち上がることからはじめ、徐々に歩行訓練に移ります。作業療法では、主に手や指の訓練が行なわれ、患者さんの症状に合わせ、少しずつ基本的な動作ができるようサポートしてくれます。言語障害が見られる方には、発話や復唱、音読と言った言語能力の改善を目指すためのリハビリも行われます。

また、記憶・計算・理解などの認知機能に障害が現れる後遺症「高次脳機能障害」。今までは回復へのアプローチが難しいとされてきましたが、近年「認知リハ」という方法を導入することで、回復が目指せるようになりました。

維持期のリハビリ期間

回復期、すなわち病院でのリハビリ期間を終えた患者さんは、次に「維持期」を迎えます。自宅で様子を見て、自宅やリハビリステーションで行える範囲のリハビリを続ける期間です。

維持期以降のリハビリ期間に関しては、後遺症の度合いによって異なるため、明確な期間は定まっていません。

急性期や回復期は、あくまでも無理のないよう、体の一部の機能を休ませながらの訓練となります。しかし、退院した後は日常生活に戻ることを第一に考え、休ませていた機能も取り戻した機能も含め、体をフル稼働させることを意識的に行います。

リハビリの選択肢は「自宅」と「施設」の2つ。自宅の場合、家族のサポートや自身のモチベーションによって大きく左右される部分があるため、退院後も集中してリハビリを行う必要がある場合は「施設」にて、引き続きリハビリに取り組んでいくことが良いでしょう。

リハビリが可能な期間まとめ

リハビリ期間を、それぞれの時期ごとにまとめると以下の期間となります。

  • ・急性期…約2週間
  • ・回復期…最大6ヶ月
  • ・維持期…不定

いずれの期間もあくまで目安。脳梗塞による後遺症の度合い、または病院の方針によってリハビリ可能な期間は異なります。患者さん本人に代わって、家族が病院側に確認しておくのがベストでしょう。

また、維持期は前述したように、後遺症の度合や患者さんが置かれている環境によって大きく異なります。

回復期の時点で、自立した日常生活を送れるまでに回復する方もいれば、維持期から数年経過しても後遺症と向き合い続けなければならない方もいます。いずれの場合も家族のサポートが必要不可欠となることは間違いありません。

先輩はどのように立ち向かったのか

事例は異なりますが、脳梗塞に立ち向かった先輩方や、その御家族がどんな取り組みをされていたのかを知ることはとても大切です。脳梗塞で倒れ、現在は復帰してプロスカウトをされている、元プロ野球選手の「柏原純一」さんと奥様の体験談をご紹介いたします

【体験談】「自分が脳梗塞になるとは思ってなかった…」
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