よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞後遺症の片麻痺リハビリ支援するロボット:RE-Gait

元の生活を目指して……脳梗塞のリハビリ治療

脳梗塞リハビリセンターにRE-Gaitを導入

全国9カ所で保険外リハビリを提供する「脳梗塞リハビリセンター」は、2017年11月、片足麻痺の人のためのリハビリ支援ロボット「Re-Gait(リゲイト)」の導入を開始しました。最初は東京都内の3カ所で、順次残りの施設にも広げていく予定です。

Re-Gaitとは

Re-Gaitには靴の部分があり、足に動きを与えるためのパーツが足首の下あたりまで伸びています。上の部分はベルトで固定します。このふくらはぎの部分にモーターを仕込みました。バッテリーや操作のためのスイッチ類がある制御ボックスは腰に巻きます。

特に脳梗塞などで片足の運動機能が失われた人の歩行訓練のために開発されました。開発者らは「密着型歩行補助装置」とも呼んでいます。

歩く時に、つま先を上げる・足を前に振り出す・つま先で地面をける・ヒザを曲げる・太ももを前に振り出す、といった歩くのに必要な一連の動きをモーターとセンサーでアシストします。また、歩行パターンを設定することができ、利用者のコンディションや実施するリハビリ内容に合わせ、動作が適切に制御されます。

Re-Gaitをリハビリ・介護施設が導入

ベンチャー企業のスペース・バイオ・ラボラトリーズ、広島大学、早稲田大学が8年がかりで共同開発し、2016年10月には病院や介護施設を対象に販売を開始しました。

保険外リハビリ施設でRE-Gaitを導入するのは、脳梗塞リハビリセンターが初めてといいます。脳梗塞患者の場合、病院などでは退院を急いでしまい、リハビリが不十分なことも珍しくありません。自宅での療養中に、転倒してそのダメージで寝たきりになる例もあります。脳梗塞リハビリセンターのように特に退院後のリハビリに力を入れているところが導入することで、こういったトラブルを回避できる可能性が高まります。

大手メーカーも参入、新たな安全基準も

今後、リハビリ支援・生活支援など介護のためのロボットは次第に普及するものと考えていいでしょう。ベンチャー企業だけではなく、トヨタ、ホンダ、パナソニックまでが、開発競争に名乗りを上げています。

日本を代表する自動車メーカー・家電メーカーまでが参入したのには、次のような背景があります。

  • 高齢化が今後いっそう進むのは明らかで、介護の必要な人が増える。介護は企業にとっては成長の見込める分野
  • 介護施設は低賃金・厳しい労働環境などが知れ渡り、スタッフは慢性的な人手不足状態。それを補うためのロボットの導入が急がれている

ただ、リハビリ支援ロボット・生活支援ロボットを利用する人のコンディションは様々です。それぞれに合わせて機能させ、また安全性を確保するのに難しさがあります。

これに対応するため、経済産業省も2016年、日本工業規格(JIS 規格)を制定・改正し、生活支援ロボットにかかわる安全基準を新たに加えました。やや遅ればせながら、国による環境整備も進んでいるといったところです。

引用元: 「日本経済新聞 電子版」,2017年11月22日

関連記事

当サイトについて

当サイトは、「よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi」編集部が管理・運営する情報サイトです。脳梗塞の方やそのご家族に向け、お役立ちできる情報をできる限り分かりやすくまとめております。掲載コンテンツは、信憑性の高い情報を元にオリジナルの記事を掲載しております。
また、当サイトのご活用に関しましては自己責任のうえ、当サイトでは責任を負いかねますことをご了承ください。

よくわかる脳梗塞の予防・治療Naviについて

今日からはじめよう!脳梗塞の再発予防
Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気