よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

自宅で行う脳梗塞のリハビリ

元の生活を目指して……脳梗塞のリハビリ治療

脳梗塞による後遺症…自宅で行うリハビリ

自宅でのリハビリは、病院を退院してからの維持期に行うことになります。自宅でのリハビリで大切なことは、自分でできることは自分でするということですが、訓練やマッサージなどを加えることで、さらに効果的になります。また、自宅でのリハビリを始めるためには、準備をしておくとスムーズに移行できるでしょう。自宅をリハビリしやすいようにリフォームし、退院前に外泊訓練や病院スタッフの自宅訪問などを利用しておきたいものです。

脳梗塞のリハビリ

脳梗塞発症後の期間は、その状態によって3つに分かれています。

  • 急性期…発症してから2~4週間くらいまでで、まだ体調が不安定な状態です。急性期には脳梗塞の治療が最優先されますが、治療をしながらリハビリも行います。
  • 回復期…発症してから3~6ヵ月くらいのことを指します。体調も安定してきているため、社会復帰に向けて本格的なリハビリを開始します。理学療法や作業療法などに対応し、実際の生活に則した歩行訓練や言語能力改善が行われます。
  • 維持期…発症してから6ヵ月以降の期間で、病院ではなく自宅でのリハビリを行う期間です。維持期のリハビリは残った後遺症によって内容や行う期間は異なりますが、低下してしまった身体機能を回復させるためのリハビリを行います。

以上が脳梗塞発症後の経過となりますが、急性期と回復期では病院でリハビリを行うため、自宅でリハビリを行うのは維持期からです。

維持期に自宅で行えるリハビリとは?

基本的には日常動作をできる限り一人で行うということが最大のリハビリです。誰かにしてもらっていては、体の機能はどんどん衰えていってしまいますが、練習だと思って色んなことを自分ですると、身体機能の回復に繋がります。

その上で、こちらでご紹介する自宅でのリハビリ法を実践してみてください。

指もみ療法

その名の通り、指の爪が生えている側面を揉むリハビリ法です。セルフマッサージでも同様の動きがありますが、東洋医学では数千年前から実践されている歴史ある健康法です。

東洋以外では、体全体の気の流れが滞ることで疾患が発生すると考えられています。爪の生え際を刺激すると、気の流れを改善し、自律神経の乱れを整え、免疫力を高めると言われています。

立ち上がり動作練習

足に麻痺が残った場合、立ち上がるときに麻痺している側の足を使わずに立ち上がろうとします。そこで、椅子から立ち上がるときに、麻痺している側の足を椅子の下に引き込み、健康な足を椅子から遠ざけて立ち上がります。

この方法で立ち上がり動作を練習すると、麻痺した脚の筋力を高め、体重をかけることで筋肉の緊張を緩和させられます。

踏み台昇降練習

踏み台に健康な方の足を上げ下げする練習です。軸足が麻痺している側の足となるため、麻痺している方の足で体を支えることができるようになり、筋肉の緊張も低下します。

気をつけるポイントとしては、できるだけゆっくりと足の上げ下げを行うことです。麻痺している足だけで体を支える時間を、なるべく長くとった方が効果が表れます。

自宅でのリハビリに備えて

あらかじめ自宅でリハビリを行う準備をしておくと、スムーズにリハビリを始められるでしょう。物質的な準備も大切ですが、精神的な気持ちの準備をすることも大切です。

リハビリをしやすい自宅を作る

危険な場所やトイレには手すりを取り付け、車椅子でも乗り込めるように玄関にはスロープを設置します。和式のトイレは洋式に変更するのがおすすめです。

また、麻痺した足ではフローリングなどは滑りやすいので、滑りにくい床材にする、滑り止めになるようなものを置くなどしてください。

これらのリフォームや移動用リフト、和式トイレに取り付ける据置便座などは、介護保険の対象になります。金銭的な負担を負わずにリハビリ用の自宅が作れるでしょう。

リハビリを辛いと思わないこと

長期的なリハビリを行うには、本人の気の持ち様も大切です。

  • リハビリを楽しむ
  • 活発に外出をする
  • 趣味や楽しみを見つける
  • 家族は明るくサポートする

リハビリを楽しんで行えば、その分リハビリに対する意欲も湧いてきます。家に引きこもってしまわないように、外出をしたり、趣味を見つけて楽しむことも大切です。

自宅に帰ることの不安を取り除く

退院していきなり自宅での生活が始まることは、かなりの不安を伴います。そのため、退院前に外泊訓練をすることがおすすめです。

後遺症が残っている状態での自宅生活はどの様なものになるか、退院前に確認しておくことで不安は軽減します。

また、退院前に病院スタッフによる訪問サービスも利用できます。リフォームや自宅生活のアドバイスが受けられ、介護保険の利用法なども教えてもらえるので、きっと役に立つはずです。

体験者はどのように立ち向かったのか

事例は異なりますが、脳梗塞に立ち向かった先輩方や、その御家族がどんな取り組みをされていたのかを知ることはとても大切です。脳梗塞で倒れ、現在は復帰してプロスカウトをされている、元プロ野球選手の「柏原純一」さんと奥様の体験談をご紹介いたします

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