よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

軽度の脳梗塞発症による後遺症とリハビリの体験談

脳梗塞発症から入院、リハビリまでの体験談

ある日突然発症する脳梗塞。どのように発症して、どのような流れでリハビリを行うのかを知っておくことは、家族やご自身に万が一のことがあったときに役立ちます。こちらでは、軽度の脳梗塞発症から後遺症の様子、リハビリまでの体験談を紹介します。

脳梗塞発症

脳梗塞の発症は、特に前兆もなく、ある朝突然起こりました。いつもと同じように起床した私は、布団から出てトイレに行こうとしました。ですが、この時点で違和感を覚えることになります。壁を支えにしなければ、うまく歩くことができなくなっているのです。用を足そうとしても、手に力が入らずにうまく行うことができません。

「おかしいな?」と感じましたが、そのままトイレを出て部屋の椅子に座ろうとしました。すると、椅子に腰かけることすらうまくできなくなっています。おまけに、家族と会話をしようと思っても、口の中が痺れているような感覚があり、呂律が回りません。会話をすることすらままならない状態だったのです。

「これはただ事ではない」そう感じた私は、インターネットで自分の症状を検索してみました。その時に画面に表示されたのは、「脳梗塞の疑い」という文字です。頭痛がしたわけでもなく、体の状態は普通だったので、脳神経外科を探してタクシーで病院まで行きました。

病院での診療

病院には電話で症状を連絡していたのですが、到着すると問診票を渡され、そのまま待合室で待つことになりました。診察ではMRIとレントゲンの検査をしましたが、特に異常は見つからず。医師の指示で総合病院に行くように言われました。

総合病院に移動し、待ち時間もなくすぐに診察が開始されました。医師には何度も「症状が出た時間」を具体的に尋ねられました。その後、またMRIでの検査を行ったところ、そこで告げられた病名は「脳梗塞」でした。そのまま即入院するように言われ、私の入院生活が始まることになります。

脳梗塞だと判明してから後悔したことは、タクシーではなく救急車を呼ぶべきだったということです。もし、ご自身やご家族に脳梗塞らしき症状が現れたら、絶対に救急車を呼んで救急扱いにしてもらってください。脳梗塞を発症したら一刻を争うので、待合室で待っている時間によって、後遺症の大きさが変わってくる可能性もありますから。

脳梗塞発症直後の治療

脳梗塞と診断されてから、すぐに治療薬についての説明がありました。使用する治療薬は2種類。血液を流れやすくする薬と、まだ残っている脳細胞を保護するための薬。脳梗塞を発症してから、時間が経てば経つほど脳細胞は失われていきます。そして、脳細胞は一度失われてしまうと、もう二度と復活しません。そのために、少しでも早く入院をして、一刻も早く治療を始める必要があると言われました。入院する部屋に案内されて、病衣に着替えたらすぐに点滴の開始です。

入院から3日目でリハビリ開始

脳梗塞の治療が一段落着いた3日目。理学療法士による言語のリハビリが開始されました。言語のリハビリと言っても、口や舌の運動のようなものです。舌を出し入れしたり、唇をいろんな形にしてみたり。理学療法士の方と向き合いながら、同じ動きをするというリハビリでした。

言語のリハビリが終わった後は、歩行訓練です。治療が早かったせいか、幸いにも私の後遺症は軽度で済みました。手足にはほとんど麻痺がありませんでした。この時点で、自分の足で歩くことができたのです。あると言えば、指先での細かい作業が少々難しいことだけ。今まで自分の体が動くことは当たり前だと思っていましたが、この時ほど体を自由に動かせることに感謝したことはありません。

ちなみに私は6人部屋に入院していたのですが、同室の方々の中には、寝たきり状態の方もいらっしゃいました。車椅子を使わないと移動することができず、日常生活の動作も難儀そうです。私は軽度で済んでいますが、同室の方々と同じ後遺症が残っても、全く不思議ではありません。それを考えると、居ても立っても居られないような不安な気持ちになり、夜眠ることができなくなりました。人生初の睡眠薬を服用しました。

退院してからも不安は続く

脳梗塞発症から15日目。無事に退院許可が下りました。家族に迎えに来てもらったので、食事を済ませてから帰宅することにしましたが、口元が緩んでうまく食べることができません。言葉も出ずらく、少し会話をするだけでも疲れてしまいます。

そんな風に多少の後遺症は残っていますが、久しぶりの自宅は自由で、とても居心地が良い空間です。「今日からちゃんと眠れるだろう」と思っていたのですが、脳梗塞を発症したときのことを思い出してしまって、やはり眠れません。病院で相談すると精神安定剤を処方され、再発については不安に感じすぎない方がよいとアドバイスされました。再発のストレスを溜めこむ方がよくないそうです。

私には身体的な後遺症はほとんどありませんが、以前よりも情緒不安定になりました。再発のことを考えると、とてつもない不安が襲ってきます。身体的な後遺症がなくても、後遺症として脳梗塞に対する不安が残る方は少なくないそうです。

関連記事

当サイトについて

当サイトは、「よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi」編集部が管理・運営する情報サイトです。脳梗塞の方やそのご家族に向け、お役立ちできる情報をできる限り分かりやすくまとめております。掲載コンテンツは、信憑性の高い情報を元にオリジナルの記事を掲載しております。
また、当サイトのご活用に関しましては自己責任のうえ、当サイトでは責任を負いかねますことをご了承ください。

よくわかる脳梗塞の予防・治療Naviについて

今日からはじめよう!脳梗塞の再発予防
Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気