よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞後の介護休業給付金

暮らしを助ける脳梗塞になったときの保障・優遇措置

脳梗塞で介護休業給付金を受ける方法

脳梗塞で倒れた家族に、常時介護が必要になるほどの後遺症が残ってしまった場合、介護休業給付金が支給されます。これは、介護者の仕事と介護を両立するために生まれた制度で、ハローワークへの申請が必要です。そんな、介護休業給付金の仕組みについてご紹介します。

介護休業給付金とは?

脳梗塞になった家族に常時介護が必要になったら、家族が障害者の面倒を見るケースが多いでしょう。しかし、そのような場合に問題になってくるのが仕事と介護の両立です。そこで制定されたのが、一定期間仕事を休業できる介護休業制度です。障害者1人につき、同一要介護状態ごとに1回、原則として通算93日間、介護休業を取得することができます。

そのなかで、休業中の収入面での不安を解消してくれるのが、介護休業給付金制度です。介護休業を取得し終えたあと、ハローワークに申請をすると、介護休業給付金を受給することができます。対象となるのは、65歳未満で雇用保険に加入している人です。介護休業を取得する前2年の間で、お給料が支払われた日数が11日以上の月を数えて、通算12ヶ月以上あれば受給の対象となります。転職をしても通算日数は受け継がれますが、1年以上被保険者でない期間が続くと資格を失効します。

国からの給付金を二重に受け取ることのないよう、失業保険と介護休業給付金の申し込みの重なりには十分に注意しましょう。

介護休業給付金の申請方法

介護休業給付金は、自ら申請をしなければ給付金を受け取ることができません。自分が給付の対象となるかどうか、改めて確認しておきましょう。

・要介護状態の家族を介護していること

・64歳以下の労働者

・雇用保険に加入していること

・週20時間以上働いていること

・介護休業を始める前の2年間に、賃金支払い基礎日数が11日以上の月が合計で12ヶ月以上あること

・介護休業期間中の1ヶ月ごとに、休業開始前の1ヶ月あたりの給料の80%以上が支払われていないこと

これらが条件になっています。また、あらかじめ事業主に申請をして、介護休業の了承をもらっていることも必要です。

なぜなら、介護休業給付金の申請自体は、事業主が行うことになるからです。そのため、介護休業を事業主に申請するときには、合わせて介護休業給付金の申請を行ってもらえるように、依頼しておくのが良いでしょう。申請書類などは、事業主が用意することになりますので、必要なときまでに手元に着くよう確認をしておくようにしてください。必要書類は、雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書、介護休業給付金支給申請書、介護対象家族の住民票などで、これらを事業所の所在地管轄のハローワークに提出します。原則、介護終了翌日から、2ヶ月経過した月の末日までが申請期間です。ただし、先に雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書を提出した場合には、介護休業を開始した翌日から、10日以内に申請しなければなりません。

介護休業給付金の支給金額

脳梗塞による介護休業給付金の支給額は、原則として定められています。計算方法は、休業開始時賃金日額×支給日数×40%です。まずは、賃金日額を算出した後に、賃金月額を計算しましょう。賃金日額は、休業前の6ヶ月間にわたる賃金を180で割ると出ます。賃金月額は、賃金日額に30を掛けて算出してください。賃金月額の上限と下限は、毎年8月1日に変更されます。例えば、2016年8月1日から2017年7月31日の間であれば、賃金月額は466,500円が上限とされ、加減が68,700円とされています。

介護休業給付金の支給額は、介護休業期間中に事業主から支払われる賃金によって決まってきます。事業主から支払われるべき賃金がない場合は、賃金月額の67%が支給されます。事業主から支払われる賃金が13%以下の場合も、同様の支給額です。事業主から支払われる賃金が、13%以上で80%未満の場合は、賃金月額の80%から実際の賃金が引かれたぶんが支給額となります。事業主から支払われる賃金が80%以上の場合は、介護休業給付金の支給はありません。例えば、賃金月額が20万円だとしたら、事業主から支払われる賃金がなくても、また賃金が1万円支払われたとしても、賃金20万円の67%である13万4千円が介護休業給付金として支給されるというわけです。ただし、賃金月額が20万円の人が、介護休業を取得している間に事業主から16万円支払われる場合には、介護給付金はゼロになります。

介護休業給付金を取得する際の注意点

脳梗塞などによる介護が必要になった家族のために、65歳未満の働いている人が介護休業をする場合、介護休業給付金が支給されるのは雇用保険からとなります。そのため、一定の期間以上雇用保険に加入していることが支給の条件です。また、介護が必要となる条件にも指定があり、2週間以上にわたって常時介護しなければならない家族ができた場合に申請できることになっています。

介護休業給付金の支給日数は、通算93日までと決められています。3回に分割することも可能であり、原則として対象家族1人の介護につき、1回の受給が可能です。ただし、最初に取得した介護休業が93日以内に終了した場合、その後、再び対象家族に変化が生じて介護が必要になったときには、2回目の介護休業給付金を申請して93日に達するまで受給が可能です。支給金額は、ハローワークから支給決定通知書をもらった後に、1週間ほどして振込があります。通常なら事業主が手続きをしてくれますが、申請は介護休業と共に自ら事業主に依頼しておくようにしましょう。

介護休業給付金を受けるとき、介護される家族の範囲となるのは、介護休業を取得する人の配偶者(内縁者も含む)、義父母を含む父母、養子を含む子、配偶者の父母です。同居しているかいないかは問われず、介護休業を取得する人の祖父母や兄弟姉妹、孫なども、同居して扶養していれば、介護される家族の範囲となります。残念ながら、働いていても、65歳以上の人は、介護休業給付金の対象となりません。会社勤めをしていなくても、自治体などによって補助制度がある場合もありますから、介護と仕事の両立で悩みを抱えたら相談してみるのも良いでしょう。

当サイトについて

当サイトは、「よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi」編集部が管理・運営する情報サイトです。脳梗塞の方やそのご家族に向け、お役立ちできる情報をできる限り分かりやすくまとめております。掲載コンテンツは、信憑性の高い情報を元にオリジナルの記事を掲載しております。
また、当サイトのご活用に関しましては自己責任のうえ、当サイトでは責任を負いかねますことをご了承ください。

よくわかる脳梗塞の予防・治療Naviについて

今日からはじめよう!脳梗塞の再発予防
Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気