よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の介護体験談

いざというときに役立つ脳梗塞になったときの介護

脳梗塞の介護経験・体験談を紹介します。

脳梗塞をきっかけとして、寝たきりになってしまう方は少なくありません。後遺症や再発のリスクもあり、家族の理解とサポートが必要でしょう。誰もがなり得る病気だからこそ、他人事ではありません。脳梗塞の患者さんを支える体験談から、ケーススタディを紹介します。

感情の起伏が激しい患者さんへの接し方がわからない

父が脳梗塞を患って、家族で介護しています。半身麻痺が残ってしまったため、爪を切ったりご飯を食べたり。日常的な動作のあらゆるところに支障がでて、誰かが側にいてあげないと日常生活が難しい状況です。頭はしっかりしているため、子供のサポートは受けたくない様子がわかります。母以外には身体を触らせないので、まかせきりの状態が続いてきました。私たちには弱音をはかずに介護している母ですが、ストレスが心配です。

こんな状態なのですが、本人は母を相手に怒りをぶつける状態です。身体がうまく動かないことにいらだつのか、イライラした様子も目立ちます。母と二人だけのときは、かなりつらくあたっている様子で、端から見ていても悲しくなります。感情の起伏が激しい父とどう接したらいいのか、上手な対処法を考えています。

・対策

感情の起伏が激しい患者さんは、身体の変化に戸惑いを感じている状況です。ある程度までは身体が回復したとしても、心がついていけないこともあります。その場合、リハビリしていても情緒不安定になりやすく、落ち込む様子が見られます。家族としても心の変化に敏感になり、相手を気遣った対応が必要です。情緒不安定さを叱ったり、見捨てるような言動を発したりせず、しっかりと受け入れましょう。

あわせて、メインの介護者に負担がかかりすぎないように配慮することも大切です。他の家族ができること、メインの介護者にしかできないことを分けて、無理がない介護サイクルを考えてみましょう。自宅介護を始めてすぐは慣れないことがたくさんあるため、家族の連携も上手くいかないと思います。お互いを思いやって改善を繰り返していくうちに、無理がない家族のあり方が見えてきます。患者さんの身体が少しでも動く状態なら、一緒に外食に出掛ける曜日を作るのも良いでしょう。食事の準備がないだけでも介護者の負担が軽減されて、リフレッシュする機会になります。別居しているご家族が決まった曜日に患者さんを誘い出し、メインの介護者に休んでもらうのも一案です。介護を忘れて自分の好きなことを楽しむ時間があるだけで、随分ストレスを軽減できます。

仕事と介護を両立したい

80歳を超えた父親が脳梗塞を発症して、右半身麻痺と軽度認知症が残っています。私は管理職の立場もあって、介護にかかりきりになるのは難しい状況です。母も一緒に生活している状況ですが、要介護1認定が出ています。父の生活をある程度サポートすることはできても、全てをまかなうことはできません。この先もっと母の症状が進行すれば、父のお世話は難しくなるでしょう。必然的に私がメインの介護者になるわけですが、仕事をしながら両親のサポートをするのは難しいと思っています。自分を育ててくれた親に対する感謝の気持ちと仕事を何とか続けたいと思いに挟まれ、対処方法に困っています。

・対策

介護認定を受けた患者さんなら、公的支援を検討できます。仕事と家事を両立するために必要な支援について話しを聞き、計画を立てなおしましょう。ケアマネージャーに相談すると、家族に負担がかかりにくい計画作りを提案してくれます。ご家族の状況によって、受けられるサービス内容や自己負担金額は異なります。検討されるサービスは、大きく2種類に分類できます。

1.在宅系介護サービス

ヘルパーさんの訪問により、日常生活のサポートを受けられます。デイサービスやショートステイなど本拠地を自宅におきながら一定の時間を施設で過ごすサービスも、この範囲に含まれます。

2.施設系介護サービス

医療ケアが整った介護施設に入り、リハビリや健康管理を進めていく方法です。介護にあたる家族がいない場合や集中的なリハビリが必要な場合の選択肢として使われています。食事の準備、排泄介助など身の回りのお世話をお願いできる施設もあり、身内のサポートが難しい状況で検討されます。

寝たきりになった患者さんの介護

脳梗塞で父が倒れて約1ヶ月、なんとか一命をくいとめたものの重い後遺症が残りました。最初の退院からも小さな発作を繰り返し、とうとう寝たきり状態に。意思疎通もだんだん難しくなってきて、接し方に迷っています。父を励まそうとあれこれ話しかけても、ほとんど反応は得られません。一番つらいのは父本人でしょうが、変わってしまった父を見ると悲しくなります。こんな状況で、家族としてどんなことをしてあげたらいいのでしょうか。

・対策

患者さんの気持ちを尊重して、家族の一員として寄り添う気持ちが重要でしょう。なにもしてあげられることがないように感じても、一緒に過ごす時間を持ちます。家族の思いやりがリハビリのモチベーションにつながって、良い変化が見られるケースもあります。可能性を捨ててしまうと、患者さんにとっても家族にとっても悲しい現実に直面することになります。全ての時間を患者さんのためだけに費やす必要はありませんが、思いやりの気持ちを心がけて行動しましょう。

脳梗塞から認知症を発症してしまった

「救急車を呼んでくれ」と言われたのは、1年前。その日を境に、生活が一変しました。脳梗塞の診断を受けて退院した夫は、立つことすらできない状況です。両親もまだ健在で介護の経験がない私に、現実が重くのしかかります。脳梗塞から認知症を発症して以降、本人の態度も変わりました。デイサービスに行っても「帰る」の一点張りで、車いすで逃げ出すようです。私としては少しでも前向きになってほしいのですが、なにもできずに困っています。

・対策

プライドが高い男性は、デイサービスやデイケアの参加を拒否するケースがあります。同じ境遇の人と接することで自分の状況を客観視することになるため、無理強いしないで、ゆっくり気持ちが変わるタイミングを待ちましょう。必要に応じて主治医に相談のうえ、助言してもらうのもひとつの案です。外出する機会が増えることで体力維持につながる、リハビリの一貫など明確な目標があれば、気持ちが動くケースがあります。利用できる介護サービスを活用しながら、家族としてできる限りのサポートを検討しましょう。

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