よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の方の介護保険

いざというときに役立つ脳梗塞になったときの介護

脳梗塞で後遺症がある方の介護保険制度

家族が脳梗塞で倒れ後遺症を抱えている場合、自宅での介護が必要となります。そんな家族の介護に疲れる人も少なくありません。家族みんなが幸せになるために利用したいのが、介護保険制度です。どんな利用法があるのかご紹介します。

介護保険とは?

介護保険とは、介護が必要な状態になっても、自宅にて自立した生活を送れることを目指した制度です。介護保険制度の基本理念には以下の3つの項目があります。

1.自己決定の尊重

介護保険給付の決定権は本人にあります。

2.生活の継続

今までと同じような生活を継続するための支援体制をつくります。在宅での生活が難しく施設に入所する場合でも、今までと変わらない生活にするよう留意します。

3.自立支援

本人が持つ能力を生かし、自立した生活を送れることが第一です。

介護保険制度は、みんなで介護者を支えあう目的で、2000年に創設されました。かつて、介護は家族がおこなうものでしたが、現代は高齢化社会となり介護にもさまざまな問題が生じています。老老介護、介護による離職、核家族の増加などにより、介護は家族だけの問題ではなくなりました。そこで家族の負担を減らし、社会全体で支える目的で誕生したのが介護保険制度なのです。

介護保険の被保険者は、65歳以上の方または40歳以上で特定疾患をお持ちの方で、かつ介護保険に加入している場合です。月々の保険料も、40歳以上になった人が支払っています。高齢になって介護が必要になった際は、施設の利用やホームヘルパーの依頼など、なにかと費用がかかります。そんな時、介護保険は心強い味方となってくれるでしょう。

脳梗塞にも適用される?

介護保険が利用できるかどうかは、被保険者の区分によって条件が異なります。区分は以下の2種類です。

・第1号被保険者

65歳以上の方が対象です。保険料についても、65歳になった月から徴収されています。市町村と特別区が、年金からの天引きという形で徴収します。第1号日保険者のうち、「要介護状態」か「要支援状態」の場合に保険が利用できます。

・第2号被保険者

40歳以上65歳未満で、健康組合、全国健康保険協会、市町村国保に加入している方が対象です。40歳になった時点で自動的に資格取得となり、65歳の時点で第1号被保険者になります。保険料の徴収は、医療保険料と同じです。40歳になったその月から徴収が始まります。保険の利用には、第1号被保険者と同じく「要介護」または「要支援状態」であることに加えて、老化に起因する疾患(特定疾患)で介護を必要とする場合でなければなりません。

端的に言うと、「要介護」または「要支援状態」になった場合、65歳以上であれば無条件に介護保険が利用できます。しかし、40歳以上65歳未満の方は、介護を必要とする状態になった原因が「特定疾患」に指定された病気でなければ、介護保険が利用できないということです。

特定疾患に当てはまるのは次の16種類の病気です。

1.がん(末期)

2.関節リウマチ

3.筋萎縮性側索硬化症

4.後縦靭帯骨化症

5.骨折を伴う骨粗しょう症

6.初老期における認知症

7.進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性およびパーキンソン病

8.脊髄小脳変性症

9.脊椎管狭窄症

10.早老症

11.多系統萎縮症

12.糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症

13.脳血管疾患

14.閉塞性動脈硬化症

15.慢性閉塞性肺疾患

16.両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節炎

脳梗塞は13.脳血管疾患に含まれるため、40歳以上65歳未満であっても、介護が必要になったら介護保険が使えます。

どんなサービスが受けられる?

介護保険で受けられるサービスは、自宅での介護や通所リハビリなどに利用できる在宅系介護サービスと、家で介護が難しい方やリハビリを重点的におこなう必要がある施設系介護サービスにわかれています。在宅系介護サービスは、家族が主体となり介護が利用できる場合に活用するものです。施設系介護サービスの場合、介護認定審査で決められた等級で利用できるか決まります。それぞれ具体的にどんなサービスがあるのかご紹介しましょう。

・在宅系介護サービス

1.訪問介護

ホームヘルパーが自宅で介護をしてくれます。入浴・排せつ・食事の介護から、調理・洗濯・掃除などの家事をおこなうサービスです。

2.訪問看護

医師の指示に従って看護師が自宅を訪ね、健康チェックや療養に必要な世話をしてくれます。床ずれ予防や処理、医療機器の管理もします。

3.福祉用品貸与・販売

車いす、ベッドなど介護に必要な福祉道具をレンタルできます。ポータブルトイレや入浴補助用品など、販売専門の道具もあります。

4.ディサービス(通所介護)

日帰りで施設を訪問し、食事や入浴の介護、機能回復や向上のための訓練、口腔機能向上のケアが利用できます。

5.ディケア(通所リハビリ)

施設や病院などに日帰りで訪問し、理学療法士や作業療法士などがリハビリをおこないます。

6.訪問入浴介護

専門のスタッフが自宅を訪問し、移動式浴槽で入浴の補助をします。

7.ケアプラン作成

患者さんひとりずつの心身状況にあわせ、本人や家族の意見を聞きながら、介護プランを作成するサービスです。

8.住宅改修費支援

手すりの取り付け、段差解消など、介護保険適用のサービスを利用できます。

9.小規模多機能型居宅介護

施設への通いを中心として、短期間の宿泊も利用できます。これに訪問看護の機能を加えた、看護小規模多機能型居宅介護の利用も可能です。

10.定期巡回・臨時対応型訪問看護

定期的に自宅を巡回し、通報の対応もしてくれます。24時間365日対応が可能であり、介護が必要な方が1人でお住いの場合にも便利です。訪問介護、訪問看護もあわせた一体的なサービス内容となります。

11.ショートスティ(短期入所生活介護)

短期間で施設に宿泊し、食事や入浴などの介護を受けられます。心身機能維持や向上支援が利用可能です。家族の介護負担を軽減するためにも利用できます。

 

・施設系介護サービス

1.特定施設入居者生活介護

有料老人ホームなどに入居している方向けの介護サービスです。生活支援や介護が受けられます。

2.特別養護老人ホーム

対象となるのは要介護3以上の方で、自宅では介護が難しく、長期的な介護が必要な方のための施設です。食事、入浴、排せつなどの介護が受けられます。

当サイトについて

当サイトは、「よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi」編集部が管理・運営する情報サイトです。脳梗塞の方やそのご家族に向け、お役立ちできる情報をできる限り分かりやすくまとめております。掲載コンテンツは、信憑性の高い情報を元にオリジナルの記事を掲載しております。
また、当サイトのご活用に関しましては自己責任のうえ、当サイトでは責任を負いかねますことをご了承ください。

よくわかる脳梗塞の予防・治療Naviについて

今日からはじめよう!脳梗塞の再発予防
Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気