よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

糖尿病と脳梗塞

脳梗塞と糖尿病の関係を解説しています。

脳梗塞になりやすい人はこんな人

Diabetes糖尿病の気がある

糖尿病や糖尿病予備軍と診断された方は、脳梗塞などの重大な病気のリスクが高いと言われています。糖尿病になるとなぜ脳梗塞を発症しやすいのか、その理由や注意すべき点などを解説していきます。

糖尿病の気がある男性のイメージ

糖尿病は血中のブドウ糖が増加する病気

日本人の10人に1人が罹患していると言われる糖尿病。予備軍を含めると、5人に1人は糖尿病だとされるほど増えているのです。

糖尿病は、すい臓のランゲルハンス島から分泌されるインスリンというホルモンが不足することで、血液中のブドウ糖の量が調整できなくなる病気。日本人の場合は、遺伝的にインスリンの働きが悪い体質であることに加えて、食べ過ぎや運動不足が重なって発症するケースが多いそうです。

それだけで死に至ることはありませんが、数々の合併症を引き起こすことで有名。目の病気や腎機能の低下が見られることが多く、ひどい場合は失明や人工透析治療が必要となることもあります。さらに、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも急激に高くなります。

脳梗塞の患者の約2分の1が糖尿病!?

糖尿病患者の中で多く見られる合併症として、心筋梗塞や脳梗塞が挙げられます。

ある病院の集計では、心筋梗塞にかかった人の約3分の1が、脳梗塞の人の約2分の1が糖尿病患者であったというデータも残っています。

糖尿病そのものが命を脅かすことはないものの、糖尿病患者の7割が心筋梗塞か脳梗塞に罹患するという恐ろしい事実があるのです。心筋梗塞や脳梗塞は、当然ですが命にかかわる重大な疾患です。

糖尿病になると動脈硬化が起こりやすい

糖尿病になるとなぜ脳梗塞や心筋梗塞にかかりやすいのでしょうか。

脳梗塞は脳の動脈が詰まってしまうことで起こる病気であり、心筋梗塞は心臓の動脈が詰まって起こる疾患です。どちらにも共通するのは血流が阻害されてしまう問題。糖尿病は、血管に詰りが生じる動脈硬化を起こしやすいという特徴があるのです。

動脈硬化が進行すると、動脈内に血栓ができてしまい、詰りが起こった先の細胞には酸素や栄養が行き届かなくなり、細胞が壊死します。これが梗塞という現象であり、脳で起これば脳梗塞に、心臓で起これば心筋梗塞となるわけです。

血糖値が高いとなぜ動脈硬化が起こるのか

血液中のコレステロールなどの脂肪分は液体に溶けないので、タンパク質と結合したリポ蛋白という状態で存在しています。血糖値が高いと、血液中のブドウ糖がリポ蛋白と結合したりして変化し、血管の中に溜まりやすくなるそう。プラークという塊となって、血管の詰りの原因となってしまいます。

糖尿病患者は、コレステロール値がそれほど高くなかったとしても、リポ蛋白と血糖との相乗効果で動脈硬化が進行してしまうのです。

動脈硬化自体は、自覚症状がないので末期的な状態になるまで気が付かないことが多いそうです。血管の中にたまったプラークが大きくなると、何かの拍子に破裂し、そこへ血小板が集まってきて血液が固まり血栓となります。血栓で血流が阻害されることで、突然倒れたり、言語障害や片麻痺を発症したりするなどの脳梗塞の発作に襲われるのです。

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