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歯周病

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脳梗塞になりやすい人はこんな人

periodontosis歯周病

口臭や抜け歯の原因となる歯周病、もっと深刻な病気につながるリスクがあることをご存知でしょうか。歯周病菌が全身にまわってしまうと、脳梗塞につながるケースもあります。歯周病と脳梗塞の関係、予防方法を正しく理解しておきましょう。

歯周病と脳梗塞の関係

歯周病菌が血液と一緒に体内へと運ばれると、全身のトラブルに発展します。血管は様々な器官とつながっていて、身体を循環しているものだからです。血管内に細菌が増えると炎症を起こして、血流に影響が出てきますが、脳の血管内で血流が悪化することは、脳梗塞につながります。血管内にできたプラークが細いところに入り込み、詰まってしまうリスクがあるためです。

歯周病菌は、どんなところでも生息できる特殊な菌です。血管に入り込んでからもしばらくは生存でき、トラブルの引き金になります。そもそも歯周ポケットは、お口の中に傷口があるようなもの。細菌を体内に誘いこみやすく、感染源になりやすい箇所といえるでしょう。さらに、歯周ポケットは、細菌の繁殖に適した環境でもあります。入り込んだ細菌が繁殖すると、余計にリスクが増す一方です。傷口を放置すればするほど状態は悪化して、他の器官にまで影響を及ぼすこともあります。歯周病を持っている人は、健常者の約2.8倍脳梗塞のリスクが高まるといわれるほどです。たかが歯茎の不具合、と軽視していると、命に関わる病気にまで発展する可能性があります。

歯周病の原因

歯周病は、歯の周辺に起こる炎症のことです。かたいものが噛み切れなくなったり、口臭が気になったりするのも代表的な症状です。歯周病の原因は、次の2種類に分けられます。

1.直接的原因

歯周病の直接的な原因は、歯周ポケットに溜まったプラークです。プラークの毒素によって炎症をおこすと、歯ぐきが赤く腫れ上がってしまいます。口内には300~500種類の細菌がいるともいわれており、衛生的な環境を維持できないと、すぐに悪い菌が繁殖する状態です。また、一度ついてしまったプラークは、強めにうがいする程度では落ちません。

歯周病の症状が進行すると歯ぐきは赤紫色になってきて、歯の隙間が広がっていきます。そのため、食事時にものが詰まる感じがして、ストレスを感じるようになってきます。歯肉が下がっていくことで歯が長くなったような気がした場合は、歯周病の可能性が高いです。

2.間接的な原因

歯周病は、乱れた生活習慣やストレスによって悪化するリスクがあります。喫煙習慣や慢性的な運動不足によって血流が悪くなると、細菌に対する抵抗力が下がるためです。喫煙は、歯周病治療の妨げになるともいわれています。身体を冷やす食生活や栄養バランスの片寄った食事など、お口の中を不安定な状態にする生活習慣もリスクといえるでしょう。口内環境は、歯並びや噛み合わせによっても変わってきます。考えられる原因をできる限り少なくして、歯周病になりにくい生活へと変えていく工夫が求められます。

予防につながる理由

歯周病対策を進めることは、脳梗塞予防にも役立ちます。歯周病も脳梗塞も生活習慣病が原因になっていることが多いためです。また、歯周病菌は脳梗塞の原因である動脈硬化にも関係しているため、歯周病の予防が脳梗塞を防ぐことにつながるといえます。

すでにできてしまった歯周病に対しては、医療機関でしかるべき治療を進めていきます。歯周病を放置すると細菌が繁殖しやすい環境になり、全身の健康状態に支障が出てくるリスクがあります。また、歯周病菌の死骸が血糖値に悪影響を及ぼすという研究結果もあり、糖尿病を悪化させる要因にもなるのです。糖尿病にかかると動脈硬化が進みやすく、脳梗塞を発症しやすい身体になってしまいます。生活習慣病への予防を意識的に行い、あらゆる疾患のリスクを軽減しましょう。

具体的な予防方法

歯周病予防の基本は、お口の中を清潔に維持することです。歯周ポケットまで丁寧にメンテナンスして、細菌の繁殖を防ぎましょう。歯磨き剤は、歯周病対策成分が入ったものを選びます。薬用成分が入ったものは殺菌作用が強く、効果的なケアが期待できます。商品に記載されている量の歯磨き粉を歯ブラシにつけて、歯茎の境目あたりに45度の角度で当ててください。強く磨くと負担になりやすく汚れもきちんと落ちないので、5mmくらいの幅で小刻みに動かします。歯ブラシの毛先が歯肉だけに当たっているのは、正しい磨き方とはいえません。歯周病の歯と歯茎の間は汚れがたまり、口内環境を悪化させるリスクがあるためしっかり境目に当てることを意識しましょう。また、眠っている間は唾液の分泌量が減少し、細菌が繁殖しやすい状態になります。ベッドに入る前に丁寧に歯を磨き、衛生環境を整えましょう。

すでに歯と歯茎の間に隙間が空いて汚れが溜まっている場合は、歯間ブラシやデンタルフロスを使うと効率的に汚れを取り除くことができます。小さな隙間に詰まった汚れを搔き出し、隅々までケアすることが可能です。歯間ブラシやデンタルフロスの使い方については、医療機関で教えてくれます。歯石や歯垢を取るときにアドバイスをもらい、自分にあった使い方を学びましょう。

生活習慣によっても、プラークは溜まりやすくなっていきます。喫煙習慣がある方は、タールやニコチンの付着に気をつけましょう。そのほか、食物繊維が豊富な野菜を意識的に取り入れ、早食いを控えることも対策になります。血行不良を防ぐために、適度な運動をしてストレスを解消するのもおすすめです。

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