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脳梗塞と脂質異常症

これでコワくない! 脳梗塞の予防&治療の最前線

脳梗塞になりやすい人はこんな人

fat脂質異常症

脳梗塞リスクを高める要因として、脂質異常症があげられます。どんな関係があるのか、どんな症状なのかを理解して、生活習慣病を予防しましょう。脂質異常症をまねく原因、血管内にコレステロールや脂肪をためにくい生活習慣についても見ていきます。

脳梗塞と脂質異常症の関係性

脂質異常症とは、血液にコレステロールや中性脂肪がたまってしまった状態です。増えすぎたコレステロールや中性脂肪が血流をさまたげると、いろいろな病気の引き金になる可能性が高まります。もともと、コレステロールや中性脂肪は、身体を健康に維持するために大切な役割を担うものであり、健康な身体を維持するためにも、ある程度は必要です。ところが通常以上に増えてしまうと、動脈効果や脳梗塞をまねくリスクがあるため、体内の脂質は適切な量に保たなければなりません。

脂質が血管内にたまっていくと血流が悪くなり、つまりやすい状態になってしまいます。この状態が動脈硬化です。動脈硬化がおこることで、脳や心臓など生命を維持するために大切な役割を果たしている器官に十分なエネルギーが運ばれにくくなり、トラブルサインがでてきます。さらには、つまった血管は破裂しやすいため、脳出血や脳梗塞のリスクも高めてしまうのです。

国内の脂質異常症患者さんは、全国に約206万人いると言われています。脂質異常症は上述の通り、脳梗塞の危険因子として知られているため、脳梗塞発症のリスクを持つ方も相当数いると考えられます。また、LDL-コレステロールが140以上の脂質異常症患者と80未満の健常者を比較すると、心筋梗塞や狭心症の危険が約2.8倍に高まるそうです。脂質依存症は、脳梗塞以外にもいろいろな病気のリスクを高める要素になっていることが理解できます。

脂質異常症の症状と原因

脂質異常症は自覚症状がでにくく、生活習慣病を発症してはじめて、病気に気づく方がほとんどです。脂質異常症は、生活習慣の積み重ねで引き起こされるため、原因として意識しておきたい生活習慣3つを見ておきましょう。

1.暴飲暴食

コレステロール、中性脂肪がたっぷり入った食生活は、血管のつまりをまねくリスクがあります。アルコールの飲み過ぎも脂質異常症につながりやすく、毎日飲まないと気がすまない方は注意しましょう。アルコールを飲むと油っぽいものがほしくなり、暴飲暴食のサイクルができてしまいます。これが続くほど身体に負担がかかりやすいため、心当たりがある場合は早期に改善したい習慣です。運動習慣がない方は特に、摂りすぎたコレステロールや中性脂肪の排出がしづらいため、脳梗塞をはじめとする病気のリスクが高くなります。栄養バランスのいい食事をとり、摂取したエネルギーを適度な運動で消費させるという理想的なサイクルを考えましょう。

2.ストレス

仕事や家事でストレスを感じると、血管の収縮が起こって血圧を上昇させるほか、コレステロールや血糖度を高める物質が分泌されやすい状況になります。さらに、ストレスを抱えていると生活習慣が乱れやすくなることも、脂質異常症リスクを高める要因です。油っぽい物を食べたくなったり、お酒の量が増えたり、タバコの本数が増えたりすることで、間接的に脂質異常症を招く原因をつくってしまいます。脂質異常症を予防するためにも、ストレスを溜めすぎないよう、自分なりのリラックス習慣をつくりましょう。

3.喫煙習慣

ニコチンは、交換神経を刺激して血圧をあげる作用があります。遊離脂肪酸の量を増やし、中性脂肪をためこみやすい身体になることも、脂質異常症のリスクを高めます。リスク軽減には禁煙が効果的ですが、タバコは嗜好品の一種なので、無理な禁煙はストレスの原因になりかねません。無理のないアプローチで禁煙を進めて、吸わない習慣へと変えていきましょう。禁煙外来などサポートをしてくれる専門機関も増えてきました。医療機関で進める禁煙も考慮して、タバコとの付き合い方を考えてみることをおすすめします。

脂質異常症予防が脳梗塞予防につながる理由

脂質異常症によって大量の悪玉コレステロールが血液内にたまると、プラークが沈着します。プラークが作られつづけて血管内にたまることで引き起こされるのが、動脈硬化です。このプラークが破裂すると、ダメージを修復するために、血小板から「かさぶた」のようなものが作られます。これが成長して大きくなりすぎたり、剥がれて別の場所でつまってしまったりすることで起こるのが、脳梗塞です。脳の血管をふさいでしまった場合は脳梗塞ですが、心臓への血流を止めてしまう場所で起これば心筋梗塞となります。

脂質異常症は動脈硬化、さらには脳梗塞の原因となるため、脳梗塞予防にはまず脂質異常症の対策が必要です。脂質異常症を予防することでコレステロールをコントロールできれば、動脈硬化を防止できます。動脈硬化を防ぐことが、脳梗塞のリスクを軽減させることにもつながるのです。

具体的な予防方法

脂質異常症の原因は生活習慣です。これを改善することで、脂質異常症リスクを軽減することができるでしょう。

手軽にできて効果的な予防方法が、食生活の改善です。コレステロールの排泄を促すには、水溶性食物繊維をとりいれた食事を考えます。納豆、オクラ、山芋などにたくさん含まれている栄養素なので、ご飯のおともにとりいれましょう。モロヘイヤ、果物は朝食にも取り入れやすく、気軽に毎日継続できます。

コレステロール対策食材と一緒に、血液サラサラ効果が期待できる食品をとる工夫もできます。たとえば、青魚や大豆食品が代表的です。外食をするとき、お肉をやめて魚の煮付けをメインにした定食にするだけでも、予防の助けになります。電子レンジで焼き魚ができる調理グッズなど、健康に役立つアイディア商品が増えているため、無理なく自炊できる調理グッズを活用するのも手です。まずは食に対する意識を変えてみましょう。

食生活の改善と並行して、適度に身体を動かす習慣をつける、ライフワークバランスを見直すなども脂質異常症の予防には有効と言われています。自分や家族の生活習慣を振り返り、どんな生活習慣がよくないのか、予防するためにはどんなことができるのか、具体的に考えてみましょう。

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