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心房細動

これでコワくない! 脳梗塞の予防&治療の最前線

脳梗塞になりやすい人はこんな人

atrial fibrillation心房細動

脳梗塞と心房細動は、密接な関係があります。心房細動が脳梗塞リスクを高める理由、具体的な対策方法を紹介しましょう。脳梗塞になってしまうと、生活は一変します。いつまでも健康で元気な身体を維持するために検討したい予防方法、対策を順番に見ていきましょう。

脳梗塞と心房細動の関係性

心房細動とは、心臓を動かす電気信号のリズムが乱れている状態を言います。心房細動になってしまうと、血液を送り出すことが難しくなるため、心房内の血液がよどみ、血の塊ができやすくなります。この塊が脳へとつづく血管で詰まり、その先の組織への血液供給を阻害してしまうのが、脳梗塞です。

脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症という3つの種類がありますが、心房細動が原因で起こるのは、心原性脳塞栓症です。心房細動でできた血栓は、太い血管も詰まらせてしまいます。脳は多くのエネルギーを必要とするため、大きな血管が詰まったときのダメージも甚大です。他の要因で起こった脳梗塞より重症化しやすいため、特に注意が必要と言えます。重い脳梗塞を発症すると、命に関わるリスクがあるばかりか、手術で回復したとしても、麻痺や記憶障害などの後遺症が残るリスクが高いです。

また、高血圧や糖尿病をお持ちの方は、血液が固まりやすく、心房細動になったときに血栓ができやすいと言われています。

心房細動の症状と原因

心房細動とは、心房がふるえるように感じる不整脈の一種です。小刻みにけいれんしているようにドキドキして、息があがったような感覚があります。正常な心房は、1分間に60〜100回くらいのスピードでポンプ運動を行っていますが、心房細動の方の鼓動は1分間に400~600回ものスピードで小刻みに振動するため、動悸や息苦しさを感じます。最初のうちは一過性の発作にすぎなかったものが、だんだん慢性化していくこともあります。心当たりのある症状があれば早いうちに医療機関を訪ね、適切な処置を受けましょう。

心房細動の原因には、生活習慣の乱れがあげられます。心房細動自体は80歳以上では約10%の人に見られる病気とも言われており、めずらしいものではありません。加齢とともにリスクが増していく疾患ですが、飲酒や喫煙習慣などが重なると、若い人でもなる危険があります。

特に、高血圧や糖尿病は心房細動の危険因子のひとつですが、心房細動と高血圧・糖尿病を併発していることで、血液が固まりやすくなり、より脳梗塞のリスクが高まると言われています。

心房細動の予防が脳梗塞予防につながる理由

心房細動は心房の収縮が正常なリズムで行われず、心房内の血液がスムーズに流れなくなってしまう状態です。血液の流れがよどみ、流れの遅いところができると血栓の原因になります。特に糖尿病で尿量が多い人や、心筋梗塞や狭心症といった心疾患を持っている人は血栓ができやすいため、脳梗塞のリスクも高くなります。

心房細動の予防や治療ではまず、血圧の管理やストレスの除去、糖尿病をはじめとする生活習慣病の対策が行われます。これらは同時に、脳梗塞の危険因子でもあります。脳梗塞の予防には、血栓をつくらないことが何より大切であるため、血栓の原因となる心房細動の予防は脳梗塞の予防にも直結しているのです。

具体的な予防方法

心房細動になってしまったら、まず治療を優先します。血栓をできにくくする薬を服用して、血流を促すアプローチをとるのが一般的です。使用される薬の候補はいくつかあり、どれを実際に服用するかは体質に合わせて判断されます。医療機関でのケアと並行して、生活習慣の改善も必要です。生活習慣の改善は、心房細動の症状を軽減させるだけでなく、健康な方にとっては心房細動予防にもなります。詳しく見ていきましょう。

・塩分をひかえる

塩分過多は高血圧の原因をつくります。すでに高血圧の診断を受けている場合は、1日あたり6g未満を目標としましょう。とりすぎた塩分の排出をうながすため、カリウム豊富な食材を日々の食事にとりいれるのも有効です。

・運動習慣をつける

身体に負担がかからない程度のウォーキング、サイクリングなどをはじめるのも、心房細動予防に役立ちます。どの程度のエクササイズなら無理なく継続できるかはっきりさせて、行動計画をたててみましょう。

・糖尿病対策

心房細動と脳梗塞を予防するうえで、糖尿病は特に気を付けておきたい危険因子です。糖尿病傾向が見られる方の対策としても、食事と運動習慣が重要です。食べ過ぎには十分注意して、身体を安定した状態に維持していきます。医師から運動制限などの指導を受けていないなら、水泳や自転車運動をはじめてみるのも良いでしょう。1日15〜30分続けるだけでも、身体が変わっていくのを実感できるはずです。

・適性体重を保つ

高血圧や糖尿病の自覚がない方でも、体重の管理は必須です。標準体重は、以下の計算式でもとめられます。

「標準体重=身長(m)×身長(m)×22」

たとえば身長170cmの男性なら、1.7×1.7×22で63.58kgくらいが目安です。この水準をバロメーターに考えて、生活習慣をコントロールしていきます。太り過ぎの兆候が見られたら、無理なくダイエットを進めるなど、適正体重を維持する工夫をしてみましょう。喫煙や飲酒をなるべくひかえて、適度なおつきあいに変えていくなどの工夫も大切です。

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