よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の後遺症からの回復に必要不可欠なリハビリ

脳梗塞の後遺症を乗り越えるために~回復・改善方法~

リハビリテーション

医学が進歩した今でも、脳梗塞の後遺症を回復させるためにはリハビリが必要不可欠となります。リハビリは、身体的機能の回復による日常生活への復帰だけでなく、脳梗塞の再発を未然に予防することにもつながります。病院で行う治療期のリハビリ、自宅で行う回復期のリハビリ、いずれにおいても家族のサポートが大切。ご家族が考えるべきことは、長期的にリハビリが行える環境を整えてあげることが必要になるでしょう。

後遺症を軽減するにはリハビリが不可欠

脳梗塞を発症して後遺症が残ってしまった場合、その症状の重さに関わらず、改善のためにはリハビリが必要となります。

一昔前までは、脳梗塞発症直後は安静にするべきといわれていましたが、現在では発症してからできる限り早くリハビリを始めることが回復のカギであるとされています。早く始めれば始めるほど、後遺症の症状回復もスムーズになります。

発症して直後から半年以内を治療期と呼びます。なかでも脳梗塞発症直後を急性期と呼び、主に病院のベッド上でのリハビリがメインとなります。以降の半年内を回復期と呼ばれており、この半年間は後遺症がスムーズに回復する期間です。焦らず、ゆっくりと確実にリハビリに取り組む必要がある期間になりますが、この半年を過ぎてしまうと回復が遅くなるともいわれています。とくにこの治療期のリハビリは積極的に臨むようにすべきだといえるでしょう。

以降を維持期と呼びますが、主に自宅もしくはリハビリ専門の施設や通院でのリハビリがメインとなります。

これらの継続的なリハビリ期間を経て、後遺症の改善、さらには脳梗塞の再発予防にもリハビリの効果は見られます。

脳梗塞は1年以内に再発するケースの多い病。リハビリによる血行の改善や運動機能の回復が、再発のない生活習慣のための体づくりとなるのです。

リハビリの目的

リハビリの目的は、まず第一に「後遺症を軽減させること」。

後遺症をそのままにしておけば、家族の支えが一生必要となりますし、寝たきりとなる可能性も考えられます。そういった状況はもっとも再発を招きやすいため、後遺症を少しでも軽くして自立した生活を送り、一人でできることを増やしていく必要があります。

もう一つは、前述したように「脳梗塞の再発を予防すること」です。

脳梗塞は再発しやすい病気で、二回目ではさらに重い後遺症が残ってしまう可能性もあります。病状の悪化を招かないためにも、リハビリは継続的におこなっていく必要がある治療方法なのです。

リハビリの効果

リハビリを行うことが後遺症の改善につながる理由は、単に訓練によってできることを増やしていくためだけではありません。

リハビリは長期的に続けることで、失われた脳機能が回復する可能性が高い、というのが一番の理由です。

失われた脳の細胞は自然には復活しませんが、リハビリによりその周囲の細胞が活性化することで、失われた機能を代わりに担当するようになるといった事象が実際に報告されています。

治療期のリハビリ方法

治療期に当てはまるのは、脳梗塞発症後1~2週間の急性期と、発症から6ヵ月までの回復期です。

急性期のリハビリ

急性期のリハビリは、できるだけ早く始めることがカギとなりますが、その内容は基本的にベッドの上でできることのみになります。まだ安静が必要な時期で、検査や治療も同時に行われているためです。 手足の関節を柔らかくする、座る、立ち上がる、食事を飲み込むなどの基本的な動作を行えるようにします。

回復期のリハビリ

ここからは、その人の後遺症の症状にあわせて、適切なリハビリが開始されます。歩行訓練や手足を動かす訓練などの基本動作が中心となるでしょう。また、言葉に障害が残っている場合は発音や言語能力を改善する訓練、記憶などの認知機能に障害がある場合は認知リハビリなどが行われます。脳梗塞発症から半年までの回復期を過ぎてしまうと、後遺症は回復しにくくなるため、この時期に集中的にリハビリに励んでください。

脳梗塞患者の家族が考えるべきリハビリとは

後遺症のリハビリで、必要不可欠なものは「家族のサポート」です。

これは、単にリハビリをサポートするだけではなく、本人がリハビリを頑張ろうと思えるような精神的なサポートも含みます。

思うように動かせない手足を無理矢理動かすため、リハビリは時として本人にとって非常につらいものとなります。リハビリをしてもなかなか回復せず、うつや引きこもり状態になってしまうことも。言語障害が残ってしまった場合、うまく感情を伝えることもできず、人との関り自体を絶ってしまう方もいます。

このリハビリを、いかに「頑張ろう」「楽しい」と感じさせるかは、継続的にリハビリを行っていく上で大切なこととなります。

そのためにも、まずは家族がリハビリに積極的になること。つらい気持ちを汲んであげ、サポートできるようご家族の方は考えていきましょう。ただし、家族のサポートも精神的、身体的、金銭的に負担がかかります。

介護保険や公的支援、支援センターをうまく活用していくことも必要となります。

経験者はどのように立ち向かったのか

事例は異なりますが、脳梗塞に立ち向かった先輩方や、その御家族がどんな取り組みをされていたのかを知ることはとても大切です。脳梗塞で倒れ、現在は復帰してプロスカウトをされている、元プロ野球選手の「柏原純一」さんと奥様の体験談をご紹介いたします

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