よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞後遺症の回復・改善方法|脳梗塞の後遺症を乗り越えるために

脳梗塞の後遺症で知っておきたい後遺症の回復・改善方法について

脳梗塞で後遺症が残ってしまった場合、症状の回復や改善のためには何ができるのでしょうか。後遺症の改善に効果が期待できる方法を、最新の医療やリハビリ、医薬品などさまざまな面から紹介していきます。

脳梗塞の後遺症にはさまざまなものがありますが、それぞれの症状を回復、改善させるための方法が存在します。日常の介護や看護の中で改善を目指すことはもちろんですが、医療機関や専門のセンターで行うリハビリも大切です。また、最新の医療技術を用いた画期的な方法や、幹細胞を使用して細胞の復元を目指す再生医療など、医療の発達によって実現できる治療法も増えてきています。 そして、後遺症に対する治療は外側から働きかけるものだけではありません。医薬品やサプリ、漢方などを服用することによって、高い改善効果が認められた事例もあります。リハビリや治療などと併用すると、さらなる効果を期待できるでしょう。

脳梗塞の後遺症から回復・改善を目指す

介護・看護

後遺症が残った場合の介護や看護で大切なことは、身の回りのことを全て行わないことです。日常生活の中でリハビリをしてもらう気持ちで、自分でできることは自分でした方が、改善や回復の近道となります。全身麻痺の症状が残ってしまった場合は全介護となるでしょうが、そうでない場合にはサポートに留めておくことが大切です。

自宅で介護や看護を行う場合、リハビリマッサージなど在宅でできるリハビリもあるので、それも同時に取り入れてみてください。器具を使ったリハビリで後遺症改善のリハビリ用の椅子というものも販売されています。日常の介護や看護の中で使うと効果が期待できるでしょう。

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漢方

脳梗塞の後遺症は医薬品でも回復できないことがありますが。しかし漢方を用いた脳梗塞後遺症の研究では、医薬品で回復しなかった麻痺に対して、漢方で改善が見られたと報告されています。この結果をみる限り漢方薬で後遺症が改善される可能性は極めて高いといえるでしょう。

今回対象とした症例はそれら薬剤および理学療法などにより改善のみられなかった症例であり,この種の症例において63.2%に改善を認めたことは,脳血管障害後遺症にともなう「痛み・しびれ感」に対する和漢薬随証治療の有用性を示唆していると考えられる。
出典:脳血管障害後遺症に伴う痛み・しびれ感に対する和漢薬治療の試み 柴原・桑原・加藤・島田・檜山・土佐・寺澤 2010(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1982/43/1/43_1_27/_pdf
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サプリメント

脳梗塞で記憶障害や認知障害の後遺症が残った場合、サプリメントでの改善を期待できます。DHAやアラキドン酸などは脳神経細胞の成分であり、これらが含まれたサプリメントを摂取することで、何年もの間改善しなかった記憶障害が改善した事例もあります。

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再生医療

サプリメント内の成分で脳細胞を新しく生成するため、後遺症にも効果が期待できるのではないかと考えられます。再生医療とは、脳梗塞によって失われてしまった脳細胞を、幹細胞によって再生させる医療のことです。幹細胞は自身の脂肪から抽出されるもので、その働きは二つあります。

  • ・自分と同じ能力を持った細胞に分裂する
  • ・人体の細胞と同じ能力の細胞を作り出す

これらの能力を持つ幹細胞を培養して体内に戻すことで、損傷した細胞の代わりにすることができます。これは上に挙げた二つ目の能力を利用したもので、体内に戻された幹細胞は失われた脳細胞と同じ能力を持った細胞を生成すると考えられているのです。再生医療はまだ研究段階で、実際に治療を行える病院はかなり少ないのですが、もう少し時を待てば治療を受けられる機会も増えてくるでしょう。

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リハビリ

病院では、歩行訓練や言語機能回復などのリハビリを行うことができ、脳梗塞の後遺症で日常生活が困難になった場合の身体機能回復を目指せます。ただし、病院でのリハビリは麻痺していない身体機能の回復のため、麻痺がある方には適しません。

脳梗塞の後遺症で麻痺がある方の状況改善は、専門のリハビリセンターで改善が期待できます。脳梗塞専門のリハビリを行っているところがあるので、そのような場所では麻痺がある方のリハビリも受付けてもらえます。脳梗塞のリハビリは、発症してから早めに始めるほど改善効果が高いといわれています。リハビリでの改善を考えられている方は、なるべく早めに開始されることをおすすめします。

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脳梗塞で後遺症として痛みやしびれが残っている場合は、病院から処方される薬によって改善が可能です。後遺症の痛みに痛み止めは効果がなく、関節痛や手足の筋肉痛などには抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬が効果的です。

目の痛みや頭痛などの中枢系の痛みに対しては、抗うつ薬や抗けいれん薬に効果が期待できる可能性もあります。いずれの薬も効果があるかどうかは未知なので、さまざまな薬を試してみて、痛みが軽減されるものを使用するようになるでしょう。しびれに関しても中枢系の痛みと同様の薬が効果的ですが、しびれが完全になくなる可能性は低いといわれています。回復させることではなく、改善を目的とした治療です。

最新治療

主に痙縮や麻痺を抑える効果がある治療となります。現在、脳梗塞による後遺症回復の最新治療といわれている効果的な治療をいくつか挙げてみます。これらの治療はまだ検討する余地がありますが、後遺症に一定の効果を発揮するといわれているものです。

  • ・バクロフェン髄注療法…バクロフェンという筋弛緩剤を直接神経に投与することで痙縮を抑える。
  • ・ボツリヌス毒素注射…A型ボツリヌス毒素を注射器で注入し、筋肉を動かす指令を遮断することで麻痺を抑える。
  • ・末梢神経縮小術…手術で神経を切り開き、内部の神経組織を削ぎ落して細くすることで痙縮を抑える。
  • ・TMS治療…大脳に磁気で刺激を与え、麻痺や失語症などの後遺症を改善させる。

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