よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の後遺症

知っておきたい、脳梗塞の後遺症について解説しています。

脳梗塞の後遺症を
乗り越えるために

脳梗塞の後遺症と上手く付き合い、上手に克服するヒント

脳梗塞を一度発症すると、たいていのケースでは、何らかの形で後遺症が残ってしまいます。

脳損傷の程度やリハビリの効果などによって差はありますが、四肢の麻痺や運動障害が起こることもあれば、失語症や記憶障害、注意障害などの高次機能障害、うつや認知症などの感情障害が表れることもあります。それらの障害は、リハビリを行っても完全に回復するという確証もない場合が多いので、ほぼ一生付き合っていくことになる覚悟をしておく必要があります。脳梗塞を発症した時点で、後遺症との長いお付き合いが始まると言っても過言ではありません。

しかし、脳梗塞の初期治療を終わった後、何らかの障害が出てしまったとしても、問題点をきちんと把握し、日常の中で自分なりの工夫や調整を行うことで、完璧とは言えなくとも、生活できる範囲にまで不自由をなくすことは可能です。まずは、自分または家族の身体に起こった事態を受け入れ、問題となる点や不自由な点をしっかりと把握することから始めましょう。

そのために、このページでは脳梗塞で起こりうる後遺症の中から、主な症状をピックアップして簡単に解説しています。脳梗塞を発症した方もしていない方も、「こんな障害が出たらどうしよう…」という視点で対応を考えておくことは、生活の質を高めるために非常に重要な準備となります。この機会に、脳梗塞の後遺症に関する基礎知識を学んでおきましょう。

後遺症との向き合い方

回復と予防という観点から後遺症と向き合う

ナース

リハビリで回復に努める

脳梗塞のリハビリは「急性期」「回復期」「維持期」といった、症状の段階に合わせて行う必要があります。継続的におこなうことで、発症前とほぼ変わりのない生活を送ることができるケースも珍しくはありません。

後遺症を少しでも改善させるためにも、また後遺症を悪化させないためにも、適切なリハビリに取り組むことが重要です。

再発予防は後遺症と向き合う第一歩

リハビリによる機能回復と並行して行うべきことが、再発を予防すること。脳梗塞発症から10年以内の再発率は50%にも及び、回復と再発を同時におこなうことが後遺症と向き合っていく上で重要となるのです。

そこで気を付けるべきポイントが「活性酸素の除去」です。血流が止まっている場所で放出され、細胞にダメージを与える活性酸素は、再発の大きな要因のひとつとなるのです。

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後遺症と向き合っていく中で、必ずあなたの強い味方となる大豆発酵エキスNTについて、もっと詳しく見てみましょう。

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脳梗塞の後遺症の種類

神経障害詳しくはこちら

神経障害

脳の機能が低下することによって起こる、手足の運動障害や麻痺など。口周辺や目の周辺、膀胱や尿道口周辺といった排尿に関わる器官などで起こることもあります。脳梗塞の後遺症のメインは神経障害であるとも言っても過言ではありません。最も多いのは、左右どちらか片方だけに麻痺や運動障害が起こる、片半身麻痺。手足の関節の拘縮や筋肉の収縮を防ぐために、比較的早期からリハビリを行っておく必要があると言われています。

障害の特徴と対応

神経障害は、四肢に対する直接的なケガや傷害と違い、手足や体の筋肉、機能には問題がないのにもかかわらず、脳の機能障害により体が動かしにくくなる運動障害や麻痺が生じてしまうもの。脳は体のあらゆる器官と神経でつながり、運動機能の調整や情報処理を司っているので、脳に障害が起きてしまうとその部分に関連する器官は、とたんに機能を失ってしまうのです。

脳梗塞は、脳の血管に詰りが生じて血流が阻害され、脳細胞が機能低下を起こしてしまっている状態であり、脳の機能停止=全身の機能停止となるコワい病気。治癒した後も、脳にダメージを受けてしまった以上、何らかの神経障害が後遺症として残ってしまうことは、ほぼ避けられません。

片麻痺、半身麻痺(半身不随)

体の左右どちらかが麻痺して「全く」もしくは「少ししか」動けません。動けない方の手足は徐々に骨が弱くなり、筋肉が固まってしまいます。リハビリで多少改善されますが、杖や車いすがないと移動もむずかしいです。

運動障害

箸をつかむ、文字を書くなど、手で行う細かい操作ができなくなります。自分の意志で手足を動かす、もしくは止めることができません。話すときにも、顔の筋肉が固まりうまく口が動かせなくなるのです。

感覚障害

脳が損傷した部位とは反対側に発生。手足が何かに触れていても感じられず、熱さや冷たさに対する感覚が鈍くなります。ケガをしても気づけず、じんわりとした鈍い痺れ以外はほとんど感じることができません。

視覚障害

物が二重に見える、または視野が左右どちらか半分(もしくは4分の1)欠けてしまう症状です。視力の低下とは異なり視野が狭くなるので、住み慣れているはずの自宅で体をぶつけるようになります。

嚥下障害(えんげしょうがい)

食べ物や飲み物をうまく飲み込むことができず、食事が満足にとれません。食事が食道ではなく気管に入ってしまうおそれがあり、窒息・肺炎の危険性があるのです。

排尿障害

日中や夜中に何度もトイレに行くようになります。またはトイレに行っても尿が出ないといった、自分の意志で排尿できない状態です。ひどくなると、膀胱に尿がたまった瞬間にもらしてしまう可能性もあります。

高次脳機能障害詳しくはこちら

高次脳機能障害

片麻痺や運動障害のほかに、記憶障害や注意障害など、日常生活に支障をきたす障害が発生することもあります。高次脳機能障害と呼ばれる障害で、感情を上手くコントロールできなくなったり、言葉を理解できなくなったり、精神的に負担が大きくなってしまうような障害が特徴です。四肢麻痺などとは違い、障害に対する周囲の理解が得にくいところも難しい問題と言えます。

障害の特徴と対応

高次脳機能障害の主なものとして、失行症や失認症、失語症などの認識障害や、記憶障害、注意障害、遂行機能障害などが挙げられます。

失行症

普段何気なく行っていたはずの行為や日常的な動作がぎこちなくなったら、失行症の疑いがあります。失行症が出ると、筆記用具や調理器具などの道具の使い方を突然忘れてしまったり、歯みがきなどの日常動作ができなくなったり…といった事態が起こります。

失語症

知っているはずの言葉が理解できなくなったり、スムーズに言葉が出なくなったりしたら、失語症を発症している可能性が高く、人の顔が判別できなくなったり、色の名前が分からない…といった症状が出たら、失認証の可能性があります。失行症や失認証、失語症は、当然だと思っていたことが急激にできなくなるので、本人も周囲も障害を理解するまでに時間がかかってしまいます。精神的にも負担の大きい障害です。

記憶障害

過去の記憶が思い出せず、新しく記憶することもむずかしい状態です。多少の会話はできますが、長く会話していると、直前で言った単語が思い出せなくなります。自分が覚えている事しか話せないため、同じ話しかできません。

注意障害

集中力が続かず、ぼーっとしてしまうことが多くなります。複数の仕事を任されると混乱してしまい、周囲の状況を確認しないまま勝手な行動を取りがちです。仕事は遅れ、ミスが増えるのでまともに働くこともむずかしくなるでしょう。

行為障害

脳梗塞の代表的な後遺症である、手足の麻痺や顔面の麻痺のような症状は見受けられません。しかし、体に異常はないのに「水をコップに注ぐ」「コインを持ち上げる」といった簡単な動作ができなくなります。

言語障害

相手の言葉が理解できず、自分の伝えたいことも言葉にならない状態です。症状が進行すると、文字が書けなくなり、最終的には話すことすらできなくなります。

認知障害

左右どちらかの認識ができない(左側の壁によくぶつかる、食べ物を右側だけ残すなど)症状です。知っている道で迷子になったり、物の名前を思い出せなくなったりします。あくまでも脳梗塞の後遺症なので「認知症」とは違うことを覚えておきましょう。

感情障害詳しくはこちら

感情障害

脳梗塞の後遺症の中には、人格や精神的な変化が伴う障害があります。「病気になってから、人格が変わった…」と周囲が驚くほど、大きく性格が変貌するケースもあるようです。中には、意識障害を伴う夜間せん妄や、脳血管性の認知症のような症状も確認されています。周囲がいかに障害を理解し、忍耐強く接し続けられるかが対応のポイントとなります。

障害の特徴と対応

感情障害は、脳の損傷によって起こる精神面の障害のことを総称しています。

脳梗塞を発症したショックでうつ病のような状態になったり、脳血管性の認知症を発症したりするケースも。脳梗塞が原因の認知症は、病気の発症後から始まり、徐々に認知の状況が悪化していく傾向にあるようです。「記憶力だけが低下しているが、状況判断は普通に出来る」といった、ごく一部だけに認知症のような症状が出るという特徴もあります。

脳梗塞の発症後に感情障害が起こってしまった場合は、本人の自覚ももちろんですが、家族や医療スタッフ、周囲の人の理解が最も大切。人格や性格の変化が、脳の障害によるものであることをしっかりと認識し、受け入れてあげられるかどうかがポイントです。

夜間せん妄

夕方から夜にかけて意識障害が起きて、歩き回ったり言動が不自然になる、幻覚や幻聴に襲われるようになり、暴れたり大声を出したりします。非常に興奮し、手の届くところにあるものを投げつけることもあるため、危険なものは近くに置かないようにしましょう。照明や騒音を低くして本人が落ち着ける状態を作り、ゆっくりと話しかけて状況を説明してあげることが大切。一時的なものなので、興奮状態が落ち着けば症状はなくなります。

うつ病

脳に負ってしまったダメージが原因となっているケースよりも、発作や後遺症が出たことによる精神的なダメージが原因となってしまう場合が多く見受けられます。不眠や抑うつ感を訴え、リハビリを行なったり外出する意欲がわかなくなり、人と会うのが億劫に感じられたりするようです。脳梗塞の患者はうつ病になりやすいと覚えていた方がいいでしょう。

社会的行動障害

日常的に怒りや喜びの感情がコントロールできなくなり、思ったことをすぐに表情や言葉に出してしまう、過食や浪費に歯止めが効かなくなってしまうことを社会的行動障害と呼びます。いわゆる空気が読めない行動が多くなり、行動が子供っぽくなってしまう傾向があります。病気の発症前にはできていたはずの、気持ちのコントロールや他人の感情を推しはかる行為ができなくなるので、この障害が原因で家族や周囲の人との人間関係にトラブルが多発することもあります。

人格・精神面の変化

突然怒ったり笑ったりするなど、感情のコントロールがうまくできません。相手の気持ちが分からず、わがままや暴言を言い続ける状態です。どんな理由で怒り、笑っているのかを正確に見抜く必要があります。

脳血管性認知症

認知症の症状が急に表れる、もしくは脳梗塞の発症後徐々に悪化します。脳が傷ついている部分以外は正常です。そのため、「記憶力を欠いているが物の判断はしっかりできる」というように、一部認知症の症状が出ることが特徴と言えるでしょう。

後遺症を残さないためには

肩・ひじの回復

まずはひじに力を入れて曲げましょう。その後は肩を回してひじを真上に上げ、どの方向にも腕やひじを動かします。人によっては回復が非常に遅い可能性もありますが、リハビリを止めると関節が固まるため、毎日関節を動かし続けてください。

手・指の回復

指を開いたり閉じたりしやすくするマッサージを行って、なめらかに動かせるようにしましょう。5本まとめて開いたり閉じたりはできますが、1本ずつ動かすには長い時間が必要です。指で丸を作れるようになれば、ほとんどの日常行動を送れるようになるでしょう。

下肢・下半身の回復

杖や装具など、歩行を補助する道具があります。そのため極端に筋力が落ちない限りは十分歩けるようになるのです。回復の度合いによって装具を変える必要があるため、どれほど歩けるようになったかは必ずチェックしてください。

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