よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞の検査の内容

脳梗塞の検査について、費用や内容を解説しています。

おさえておきたい脳梗塞治療の基本

検査の内容は?

脳梗塞の検査って何をするの?

具体的にはどのような検査が行われ、何がわかるのでしょうか?検査の方法や結果について知りたいです。

脳梗塞の検査方法はいろいろ

一過性脳虚血発作や脳梗塞が疑われる症状や発作が起きて脳神経外科を受診すると、脳の血管の状態を正確に把握し、梗塞の有無を確認するために詳しい検査が行われます。具体的にはどのような検査が行われ、何がわかるのか、検査の方法や結果について簡単に解説しましょう。

脳梗塞の検査で分かること

脳の検査は、ほかの内臓などの検査と同様に、画像検査が主流となっています。
近頃の検査技術の進歩は目覚ましく、開頭手術をしなくとも脳の形や病変の有無、血管の形や太さなどが手に取るように分かります。脳を輪切りにして平面で見るだけでなく、脳や血管の形を立体的に再現して、回転させながら様々な角度から確認することもできるようになっています。さらに、脳や血管の形を見るだけではなく、血流の量や脳の活動状態までを把握できるようになってきているそうです。
このような画像検査によって、病変の位置や大きさ、脳のダメージなどをチェックし、投与する薬剤や投与のタイミングなど、適切な治療を行うことができるのです。
そこで、脳梗塞の診断を下す際に実施される主な検査について、内容や検査によって分かること、特徴などをまとめてみました。

脳梗塞の診断のために行われる検査

脳梗塞の疑いがある場合は、多くの画像検査を行って脳の状態を確認しますが、そのほかにも血液検査や血圧、心電図、脳波検査など画像以外の検査も同時に行います。
ここでは主に画像検査について、検査法や特徴、その検査によって分かる内容などを開設しています。

SPECT・PET検査

PET検査は、放射性物質などと結合させた糖を検査前にマーカーとして投与しておき、その動きを追うことで活発に活動している箇所が分かる検査法です。元々はがん検査のために開発されたものですが、放射性マーカーを酸素マーカーに変えて、脳の検査でも利用されています。この検査を行うと、脳の中で酸素が行きわたっていない箇所が分かり、脳の活動の状態がひと目で分かるようになります。
PETとほぼ同じような方法で行うSPECTという検査は、放射性物質のマーカーを血流に乗せて流しながらCT撮影を行うことで、脳の血流量を画像化することができます。脳の酸素分布が分かるPETに比べると制度は落ちますが、PETよりも安価に検査が受けられて、比較的小さな脳梗塞も発見しやすい検査として注目されています。

頭部CT検査

CTスキャン検査は、レントゲンと同じくX線を利用して行う画像検査のひとつですが、脳を輪切り状態で数枚撮影し、コンピューター処理することで立体視することができる方法です。
CT検査の画像では、脳で出血が起こっている箇所は白く写り、虚血状態にある個所は黒く写るので、脳梗塞と脳出血の病変の位置を把握することができます。
ただしCT検査では、はっきりとした症状がでるような大きめの脳梗塞なら発見できますが、ラクナ梗塞のような小さめの病変や、症状がでない隠れ脳梗塞などは発見できません。詳細な脳の画像検査が必要な場合は、CTよりもMRI検査を行うことが多くなってきています。

頭部MRI検査

CTがX線を利用していたのに対し、MRIは磁力によって体内の画像を撮影する方法です。X線によって被ばくすることなく、骨の影響も受けないので、より詳細な脳の立体画像を確認できます。CTではよく見えなかった小さな病変や症状の出ないような脳梗塞も発見できる可能性が高いのはMRIです。水平方向の輪切りだけでなく、垂直方向など様々な撮影ができるのもMRIの利点と言えます。
しかし、MRIは強力な磁力を使うためにCTよりも大掛かりな装置が必要で、検査を行えるのは総合病院など比較的設備の整っている施設のみ。検査にも時間がかかり、体内に金属がある方やペースメーカーを使用している人は検査を行なえないなど、注意点も様々あります。

頭部MRA検査

MRAはMRIと同様に磁力で体内の様子を撮影するものですが、血管だけを写すことができるという特徴があります。設備はMRIと同じものを使用します。太い動脈だけではなく、先端の方のかなり細い血管もはっきり確認できるので、脳の血流の状態や脳出血、脳動脈瘤の有無などを検査するときは、このMRAが主流となっています。

血管造影検査

MRAよりもさらに詳細に血管の状態や血流量を知りたいときには、血管の造影検査を行う場合があります。血管造影検査は、あらかじめ腕や足の付け根の太い動脈からカテーテルを入れ、頸動脈まで到達したところで画像に写りやすいよう、造影剤を流します。
最も細かな血管の画像が確認できますし、心原性の脳梗塞の場合には、血栓の位置を早期に発見するのと同時にカテーテルから薬剤を注入して血栓を溶かす治療を行うこともできます。
ただし、血管にカテーテルを入れて造影剤を流すという作業が必要なので、副作用や合併症の可能性もあります。

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