よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞発症後でも加入できる生命保険の条件や保障について

転ばぬ先の杖脳梗塞後に加入すべき保険

脳梗塞後でも入れる、生命保険があります。

脳梗塞後に、生命保険に加入できないと思う人は多いと思いますが、決してそんなことはありません。保険会社の中には、脳梗塞後でも入りやすい生命保険を提供しているところもあります。加入条件や再発したときの保障などについてご紹介します。

脳梗塞を発症すると生命保険に入れない?

脳梗塞後、生命保険に加入するのは、基本的に難しいとされています。医療保険や生命保険、がん保険への加入も制限されることがほとんどです。その理由は、脳梗塞には再発の可能性があり、後遺症が残ることも多いという点にあります。脳梗塞には、ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞、心原性血栓症という3つの種類がありますが、いずれのタイプでも、原因は生活習慣病と深いかかわりがあります。日本人の死亡率でも第3位と、高い致死率を示していることから、生命保険への加入が見送られるケースが多いのです。

わざわざ脳梗塞後に入れる保険を探さなくとも、脳梗塞を発症する前に生命保険に加入しておくのが一番安心とはいえ、健康なときには生命保険への加入を先延ばしにしてしまいがちです。脳梗塞は保険会社にとって保険金発生リスクが高いことから、加入の申し込みを見送られやすく、多くの脳梗塞経験者が、医療保険への加入が困難になる体験をしています。

ただし、保険会社や商品によっては、脳梗塞後でも生命保険に加入できるケースがあります。代表的なものが「引受緩和型保険」です。通常の保険商品よりも加入条件がやさしいため、脳梗塞を経験している方でも加入できる可能性があります。ただし、一般の商品よりも保険料が割高になってしまうことと、無条件に加入できるわけではなく、一定のハードルがあるということは覚えておきましょう。

引受基準緩和型保険のほかにも、無選択型保険という、医師の診断がなくとも加入できる商品もあります。特定の病気を保障から外すような方法で、一般的な医療保険に加入できるケースも登場しており、保険会社によっても、商品によって条件はさまざまです。保険会社によっても加入のハードルが異なるため、脳梗塞後に保険への加入を考えた場合は、適した会社と商品を探すことが求められます。生命保険加入で悩んだら、保険の専門家に相談してみましょう。

脳梗塞後に生命保険に加入する条件

引受基準緩和型保険は、脳梗塞後でも加入が可能な保険の一種です。保険に加入するときは、自分の健康状態を告知書に記入します。すべての質問に虚偽なく答え、条件を満たすことで保険を引き受けてもらえるのですが、引受基準緩和型保険では、この告知項目を簡素化することで引受基準のハードルを引き下げています。

とはいえ、どんな方でも無条件に引き受けてくれるわけではありません。以下に、具体的な告知項目の例を挙げています。これらに当てはまるものがなければ、脳梗塞後であっても生命保険に加入できる可能性が高いでしょう。

・現在、入院中かどうか、あるいは過去1年以内に入院や手術・先進医療や検査するよう勧められた経験があるか。

・過去2年以内に、脳梗塞を含む脳卒中や糖尿病、心筋梗塞、狭心症、不整脈、気管支喘息、慢性気管支炎、慢性肝炎、かいよう性大腸炎、クローン病、リウマチ、こうげん病、うつ病、不眠症、神経症、パニック障害などで、入院をしたことがあるかどうか。

・過去5年以内に、糖尿病の合併症やガン、心臓病や動脈の疾患、慢性腎不全などの病気や異常で、医師による診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるかどうか。

3つめの告知質問項目には、他にも、慢性の呼吸器の不全や肺気腫・肺線維症、肝硬変、脳や神経の病気や異常、認知症、アルコール・薬物依存症、免疫不全症、原発性筋障害、精神の病気や異常などが含まれています。つまりこの条件であれば、脳梗塞を経験していても、通院や治療から5年以上経過している方は保険に加入できる可能性が高いということになります。また、職業などの他の条件も、加入審査の対象となります。保険会社によっても告知質問項目は異なりますので、気になる商品があればどんな条件が設定されているか、告知書を確認してみましょう。

脳梗塞の再発でも保障は受けられる?

無事に脳梗塞後に生命保険に加入できた場合、気になるのは脳梗塞が再発した場合の保障でしょう。もちろん、加入条件によってはきちんと一時金を受け取ることが可能です。例えば、一時金を受け取れる病気に脳梗塞が含まれている場合は、心配いりません。ただ、脳梗塞を再発して、医師の診療を初めて受けた日から一定の日数が経っていること、後遺症の継続を医師から診断されていることなど、条件が付記されている場合があるため確認しておきましょう。

また、脳梗塞の再発で急に資金が必要になった場合は、契約者貸し付けを利用できる保険会社もあります。解約返戻金の一定の範囲内で、資金を借り入れることができるシステムです。しかし、契約期間に応じた金額になるため、短期間で解約すると、解約返戻金が全く出ないこともあり得ます。

脳梗塞を含む脳卒中とガン、心疾患は、三大疾病と呼ばれています。生命保険に加入するときは、この三大疾病に特化した保険商品を選択するのも一つの方法です。保険に加入してから三大疾病を発症した場合に一時金保障を受けられるという商品で、脳梗塞を再発した場合も対象となる商品もあります。一時金保障を受けられる条件や、回数の制限、1回ごとの給付金額などは会社や商品によって異なるため、よく確認してください。終身型保険であれば、頻度の制限こそありますが、回数無制限で一時金を受け取れる場合もあります。

また、加入時に特約を付加することで、より適した保障が受けられるようになります。たとえば保険料払込免除特約というオプションは、所定の三大疾病を発症したときに、以後の特約分の保険料を支払う必要がありません。こうしたオプションは途中から付加できない場合も多いため、最初の契約時に慎重に検討する必要があります。ただ、特約を付加する場合には、さらに告知質問項目が増える可能性もあるため注意しましょう。脳梗塞の再発予防のための投薬が、告知質問項目に含まれることもあります。

脳梗塞の発症や再発の可能性があっても、条件によっては加入できる生命保険が見つかることは多いです。専門家などに相談するなど、あきらめずに探してみることをおすすめします。

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