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【脳梗塞の実体験談】脳梗塞からの復活~60代男性・柏原純一さんの体験談~

元プロ野球選手の柏原純一さんが脳梗塞から立ち直るまで

元プロ野球選手の柏原純一さんは、54歳のときに脳梗塞を発症して入院。退院後、程なくして再入院し、その後は脳梗塞の再発を含めた健康に意識を傾けるようになったといいます。選手としての現役時代、引退後にプロスカウトに就任してからも、喫煙および暴飲暴食を繰り返していたという柏原さん。脳梗塞で倒れるまでの経緯や術後の生活、回復への希望となったことなどを紹介します。

「まさか自分がなるとは…」柏原さんの体験談

元プロ野球選手の柏原純一さん

脳梗塞で倒れたのは、スカウトの仕事をしていた頃です。当時、身体を過信していたんですよね。だから、自分が脳梗塞になるとは思ってなかった。引退したら運動量は落ちるだろうなと思ったものの、急には生活習慣を変えられませんでした。結局、現役時代と同じような暴飲暴食が原因だったと思います。

脳梗塞発症までの経緯

血圧が特に高いわけではなかった

脳梗塞で倒れた頃は、スカウトの仕事をしていました。現場に復帰したいという気持ちからいろいろな仕事を経験していた時期で、倒れたのは東京に社会人の試合を見に行ったときです。それまでの生活習慣が原因だったかなと思うんですけど、「身体が強い」「大丈夫だ」というのは常にあった。油断していたんです。食事も目一杯食べないと満足しなかったですし、タバコも吸っていました。ただ、普段は特に血圧が高いわけではなかったんですよ。球団の身体検査などで、注意されたこともなかった。肉や脂っこいものばかり食べていたから、中性脂肪は高かったですけど。「健康診断で注意されたことを控えれば、大丈夫 」と思いながらも、食べたいものや飲みたいものを思う存分取る生活が続いていました。

やがて体調に異変が…

脳梗塞で運ばれる直前には、今思うと体調の異変がありました。ふらふらして、ぼーっとなるような感覚です。 体調が良くないのは感じていたけど仕事は続けて、ホテルで寝たのは23時くらい。翌朝5時くらいに目覚めても、体調は悪いままでした。でも、水を飲んだら治まったんですよ。だからそのまま仕事に行って、夕方ホテルに戻りました。それから、前日と同じく23時ぐらいにベッドに入り、目が覚めたのがまた朝方。やっぱり体調は思わしくなくて、水分を取ったら治るだろうと思ってたら、その日は体調が戻らないままでした。寝たら大丈夫だろうと思っても、眠れないんです。それで、チェックアウトして、大阪に帰ってきました。

身体の異変と最初の手術

異変は感じたものの仕事に

その体調の悪さというのは、肩とか首とか、ひじの先でしびれるような感覚です。両腕とも、おかしいなと思ってました。血圧が210あるとわかったのは、大阪に戻って翌日病院に行ったときです。降圧剤を処方してもらったから、それを飲んで大丈夫だなと思い込んで、また仕事があったから東京に行ったんです。くらくらという感じになったのは、夕方になってタバコを吸った瞬間。しばらく目をつむってると大丈夫なんですが、目を開けるとまたぐるぐると。それで、救急車を呼んでもらいました。どんな感じだったかというと、コップの中に墨汁を一滴ポトッと落としたとき、黒くなっていくような感じです。頭の血管の中が遮断されて、中がぐるぐる回るような感覚です。

病院へ行きカテーテルを

病院に入って、集中治療室では「脳の血管に血液がまわっていない」と告げられました。カテーテルをやったときは、体中の毛穴から熱気が噴き出すような感覚があったのを覚えてます。途中から意識はあったけれど、上半身から下半身にかけては全く動かない。腕だけは動いて、でも他は歩けない、動けない状態です。最初の1日、2日ぐらいは、しゃべるのもおぼつかなかった。3日間は、寝たきり。でも、僕は楽観的だったので、まあ治るだろうと。起き上がれるようになって、ゆっくり病院を散歩するようになって、退院は2週間してからです。女房が迎えに来てくれて、新幹線に乗るときはふらふらでした。大阪に戻って3日後か5日後だったか、またおかしいなと思って、女房に救急車を呼んでもらったんです。今度は、下半身がいうこときかなくて。

大阪の病院へ

大阪の病院でもカテーテルをやりますと言われたとき、「カテーテル、嫌です」と答えたんです。東京での体験を話したら、大阪の先生は「いやそんなことない、大丈夫ですよ。簡単というわけじゃないが、そんなにきついというわけではない」と言うんですね。実際、治療を受けてみたら何でもなくて、血管もきれいに映りました。「ここに脳梗塞の跡がありますね」と教えてもらい、2週間ほど入院です。東京でカテーテルを受けたときは、熱気が体中から一気に出たような感覚がありましたが、よっぽど悪かったのかもしれないと思いました。

再発に過敏になった術後の生活

脳梗塞と診断

最初の病院でも脳梗塞だといわれて、大阪で二度目。それで、下半身が動かなかったじゃないですか。どっちの病院でも、「運動しなさい、歩きなさい」と言われた。自分でも元の身体に戻すにはどうしたらいいかと考えて、僕はよく歩きましたよ。今もそれは続けてます。最初の1年半、2年ぐらいは、歩いてて、ふらーっとするような感覚があったんですよ。だから、常に小銭は持つようにして、なんかあったらタクシーで帰る。途中で休憩して座って、また歩く。それでもう駄目だったらタクシー乗って帰ろうと。あと脳梗塞に関しては、過敏になりました。運動、食事もそうですし、もちろんタバコもやめました。アルコールも昔は酔っぱらうまで飲んでましたが、脳梗塞以降は適量になりましたね。

食事は、自分で気をつけたというより、女房のほうが詳しいんじゃないかな。肉も食べるし、野菜を多く食べるようになった。一番は、今まで十二分に食べてたやつを、八分か九分ぐらいに留めるようになったことかな。それまでは、目一杯食べないと、食べた気がしなかったから(笑)。それでも、人よりは食べます。

脳梗塞の再発に対するケア

脳梗塞を1回経験した人が再発する可能性は、普通の人より多いと病院で言われました。でも、ちゃんとケアすれば大丈夫ですと。必ず、枕元には、ペットボトルの水を置いておくように注意してます。この11年間、家でも遠征先でも、水を忘れなかったことは2、3回かな。脳梗塞の経験は、忘れないです。前兆が何日か前からあってそれが発症して。

野球が好きですから、どうしてもこの仕事に戻りたい、携わりたいというのがありました。身体を動かす仕事ですから。中途半端な身体ではできません。脳梗塞から3~4年目のとき、球団から現場に復帰してくれないかという話もあって。球団に迷惑かけるからと言ったら、病院の診断書を持ってきてくれと言うんです。病院の先生に、「僕ユニフォーム着れますか?コーチして良いですか?」と聞いたら、OKはもらえました。最終的にユニフォーム着るには、8年かかりましたけど。それは、たまたま、チャンスがなかっただけ。3~4年目くらいからは、頭と身体で「これでユニフォーム着れるな」と感じてました。

歩くモチベーションになったのも、「必ず戻るんだ。戻ったら、また仕事ができる。」という気持ちです。不安があったらできません。若いときの現役の身体には戻れませんけど、近付くためには、自分がこれをしたい、僕なら野球の仕事がしたいというのがあるから。それを思ったら、歩くのは何ともないことです。ただ、家族は心配してたでしょうね。散歩もしすぎないようにとか。夜誘われて食事に行っても飲みすぎないようにとか。そういう心配が伝わってきました。

仕事を休んだのは、3ヶ月くらい。復帰して、異常に喉がかわくし、疲れる。でも、そういうのを周りに見せないためには、早く普通になるにはどうするべきかと考えて、いろいろ取り組んだんです。脳梗塞になったのは、知られたくはないけれど、僕は言いました。あんまり、同情されるのも嫌だしね。

何かに頼りたいという気持ちからサプリメントへ

身体にいいものとされたものは何でもやった

脳梗塞に関する勉強は、先生に訊くとか本で読むくらいです。なかなか、今までの習慣は変えられなくて、量は減らせても、好きなものを急にやめられない。だから、身体に良いといわれている健康食品は、何でもやりました。思い出せるものだけでも、黒酢、すっぽん、にんにく、DHAなんかは試したかな。でも、効果はほとんど感じませんでしたね。続けることができたのは、水分を欠かさないように注意することと、脳梗塞の後に出会った大豆発酵エキス。後輩から紹介してもらって、脳梗塞後の3年目くらいからずっとお世話になってます。毎晩、必ず1本ずつ飲むし、アルコールを飲んだときも、大豆発酵エキスを飲んでおくと、翌日不安感がないんですよね。精神的に、身体に良いと受け入れているんだと思います。外食や飲みに行くときとかは、先に飲んでから行きます。女房にも、子供にも飲めと言って。不安感を取り除けるのが、一番です。これを飲んでおけば、大丈夫と思えています。

不安が消えた大豆発酵エキス

大豆発酵エキスを飲み始めてからは、不安感がなくなって、血液の循環も良くなった気がします。今までいろいろなものを試したけど、大豆発酵エキスも飲んでみるまではわからなかった。ただ、続けているのは、大豆発酵エキスと水だけ。キャンプに行くときも、大量に持っていきます。1日2、3本で計算するから結構な量になります。健康な若いコーチにもあげたりして。「お前も疲れたときに飲めと(笑)」と。飲んだときの身体のスッキリ感は、精神的なものだとしても脳梗塞を経験しているから、普通の人より感じやすいと思います。今の健康状態は、ずっと良い。

ただ、最初は、サプリメントには抵抗がありましたね。雑誌なんかを見て試しに飲んでみても、効果が現れないんです。スッキリ感だとか、何も感じない。「こんなのいくつも買って、効かないでしょ!」と、女房によく怒られました。脳梗塞は二度と嫌だというのがあると、なんか頼りたいという気持ちが出るんでしょうね。周りに迷惑かけるでしょ。全く動けなかったら。僕の場合は、腕が動いたからまだ救いがあった。それでも、ふらふらで帰ってきたから、追い込まれる気持ちはあります。

不安感がない生活のためには健康が大切と実感

2週間、恵比寿の病院に入院して、普通だったら電車で東京駅に行けるじゃないですか。でも、まともに歩けないから、電車に乗れなくてタクシーで東京駅まで行って、新幹線で大阪に帰ってきたんです。それは、きつかったです。頭がね、ガーッと浮いているような感覚。住所を聞かれたときに、頭は動くんだけど、ろれつが回らなくて。新幹線に乗るまでの間も、本当はもう駄目なのかなとか。麻痺が残ったら仕事に復帰できるのかとか、いろんなことを考えましたね。下半身が動かなかったけれど、頭の中では「どうにかなるのかな」というのがあったんです。怖くなったのは、後から脳梗塞のことを調べたとき。段々怖くなって。でも、病気に対しては前向きで、元に戻すという気持ちでいられた。次第に、少しずつ身体が動くようになってくるから、どうにかして元に戻して仕事がしたい。そんな気持ちから、治すことに対しての取り組みが苦になりませんでした。元の生活に戻すためには、健康が大切だと実感したんです。

「もうこのまま駄目かなと思いました」奥様の体験談

連絡をもらったときは一気に不安に

病院から第一報をもらって、駆けつけたときには、主人が見るからに違うのを見て驚きました。「人って、こんな風になってしまうんだな」と。新幹線で大阪に向かうときも、歩き方がスローモーションだったし、良く帰ってこられたなという感じなんですよ。きっと辛かったと思います。

病院からの連絡は、「今、ICUにいらして」ということでした。「今すぐ行ったほうが良いですか?」と聞いたら、翌朝の新幹線でも大丈夫とのことで。主人は野球がずっと好きだから、その熱意はすごく伝わってきていて、野球の仕事に年をとってもずっと携われたらいいなと、勝手に思い描いていたんです。そんな風に、人生が楽しく動いたらいいなと。それが、第一報を聞いたときに全て崩れてしまって、本当に不安になりました。脳梗塞とかあると、生活が一転するっていうじゃないですか。もちろん、生活だけでなく、命大丈夫なんかなって心配しました。ICUに行ったときは意識が回復していてホッとしましたけど、手足が心配なくらい麻痺していて。主人の顔が、泣きそうだったのも覚えています。お見舞いに来てくれた主人の友達も、話を聞いてすぐにタバコをやめたくらい。なんかもうこのままかな、というのは一瞬よぎりましたよね。本人は病気に縁がなかったから、私のほうが脳梗塞への不安は大きかったと思います。本人は、風邪一つしたことなくて、健康には自信があったから。ただ、私も「まさか」と思っていましたから、過信していたんでしょうね。ただ「絶対にあんなことしてたら、いつか病気する」という意地悪な気持ちもあってね。絶対病気すると思ってたのにしなかったから、本当になったみたいな気持ちもありました。

リハビリの様子を見ていて心配になることも

復帰したいという気持ちがあったから、歩くことを中心にリハビリを取り組んでいました。でも、今日は目の前が真っ暗になった、電車に乗ってるときに酔ったという話を聞くと、心配になりました。天候が悪い日も歩こうとするのは、さすがに怒りましたけど。

東京から帰って、これからが大変と思いました。スポーツをやってたから、自分で良くなろうという気持ちが強いのはわかります。野球をずっと続けてくれたら良いと思うし。とにかく、身体が良くなってほしいという気持ちが強くなりましたね。

日頃のケアの一環として食事には注意

脳梗塞をしてからも、食事の量は大きく減りませんでしたね。飲む量は、少なくなったんですけど。すごく気をつけようと思ったのは、塩分です。食材はほとんど取り寄せています。あとは、姪が医療の勉強をしているので、いろいろ教えてもらったり。私も更年期を体験しているので、血液ドロドロを防ぐために野菜とタンパク質を意識したり。 主人が飲むようになった大豆発酵エキスも、タンパク質じゃないですか。私は、自分が更年期になったときに、イソフラボンやタンパク質が良いと聞いてお豆腐をよく食べたんです。でも、お豆腐だけじゃ摂取しきれないものもあるから、大豆発酵エキスにお世話になってます。主人が後輩の方から紹介されて、私にも飲むように勧めてくれました。飲み始めてからは、本当に風邪を引かなくなりましたよ。息子も少し体調が悪いなというときに飲むと、治ると言っていました。冷蔵庫にいつも入れるようにして、2人で飲んでいます。

主人を支えてきたなかで思ったこと

元プロ野球選手の柏原純一さんと奥さま

年齢と共に、身体は酷使されるので、ストレスや食生活への注意もしていかないなと思いました。自分の身体は自分で守るしかないんだなと、主人が脳梗塞になったことで実感しています。大黒柱である人が倒れるのはとても不安ですけど、毎日の中でできることを考えていました。食事や睡眠、サプリもそうですね。

希望を持つにも、身体が資本です。健康な身体があってこそ、いろいろなことに向かっていける気がします。本当に大事なのは、食生活と自分が安心できるもの。食事で補えないものと安心できるものを大豆発酵エキスは、両方兼ね備えていると思います。これがあるから、安心して遠征にも行ってもらえます。脳梗塞を体験された方も、自分が良いと思えることをどんどんやっていかれると変わってくるんじゃないかな。もちろん、人それぞれでもありますけど。

今の主人の健康状態は、本当に良いと思います。風邪は引きますけど、治りが早くなりました。どんどん、元に戻っているように見えます。2人の共通の趣味の旅行も、これから楽しみたいと思います。あと、何に対しても、不安を持たない生活ができることが大切です。それは、すごく幸せなことだと思う。不安がなく健康だったら何でもできますし。

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