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脳幹梗塞の原因と症状

脳幹梗塞の原因や症状について解説しています。

脳梗塞と深い関係のある さまざまな病気

基礎知識脳幹梗塞

人間の脳の最も中心部にある脳幹は、脳に12種類あるという脳神経のうちの10種類が集まっている、最重要部分と言えます。脳幹に梗塞が起きた場合の症状の特徴や治療法、後遺症について、まとめて解説します。

脳幹梗塞とは

脳幹梗塞は、人間の脳の中でも脳幹と呼ばれる部分へ続く血管で血栓や狭窄ができてしまって起こる脳梗塞です。

脳幹は脳のちょうど真ん中に位置していて、脳を支えている小さなキノコのような形の部分です。下から順に延髄、橋(きょう)、中脳の3つからできていて、それぞれの部分に人間の思考や活動の原点となる脳神経の中枢があります。

例えば延髄にあるのは、呼吸や血圧の調整、舌や喉の動きなどを司っている、第9から第12までの4つの脳神経。橋には顔面神経や三叉神経など、第5から第8までの4つの神経があります。

このように、脳幹には人間の脳に12種類ある脳神経のうち、10種類の神経が集まっているので、この部分で脳梗塞が起こると、生命維持に関わる基本的な動きや感覚に障害が出てしまうことになります。

<症状>生命維持に関わる障害や意識障害の可能性も

脳幹梗塞は、ほかの部分の梗塞とは少し違い、たとえ小規模な病変であっても、場所によっては高度な意識障害が表れる場合があるという特徴があります。

意識障害は、脳梗塞の症状としては最も重症なもので、突然意識レベルが低下して朦朧としたり、記憶がなくなったりという場合もあります。最悪のケースでは、意識が無くなって昏睡状態に陥ってしまいます。

さらに、脳幹の中でも中脳の部分で梗塞が起こると、動眼神経があるため、瞳孔の動きに異常が表れることがあります。例えば、強い光を当てても瞳孔が反応しなかったり、明るい場所で瞳孔が開いたり、といった症状が出るそうです。

ほかにも、橋の部分には顔面神経があるので、顔面の筋肉動きや感覚に障害が出たりすることもあります。

<後遺症>病変の位置によって大きく変わる

脳幹梗塞で脳細胞に壊死を起こしてしまった場合、病変部の位置によって症状が大きく変わることが知られています。特に脳幹梗塞は、ほんの少しの位置の違いによって特徴的な障害が表れることが多く、それぞれの障害に名称が付いているほどです。

例えば、延髄に病変が起こったケースで「ワレンベルグ症候群」と呼ばれるものがあります。これは、嚥下(えんげ)や呼吸、循環、消化などに重い障害 が起こってしまうもので、嚥下障害や言語障害などが主な症状です。また、橋部分で梗塞が起きた場合は、「フォビーユ症候群」という病名で、目の動きが水平 または垂直に動かせなくなったり、外向きに目を動かせなくなったり、といった特有の症状が表れます。

<原因>動脈硬化によって引き起こされる

高度な障害が起きやすい脳幹梗塞ですが、発症する原因はやはり動脈硬化。脳幹部分につながる椎骨動脈や脳底動脈などに、動脈硬化が原因の血栓や狭窄 が起こることで、延髄や橋、中脳などに梗塞が起こります。動脈硬化は、高血圧や糖尿病、高脂血症などが引き起こす症状ですので、それら生活習慣病の予防や 改善が不可欠となります。

また、心筋梗塞などの心疾患を原因として心臓で血栓ができ、それが脳に近い動脈まで到達することで起こる場合もあります。

いずれにせよ、血管を劣化させる、詰まらせる原因となるような持病をできるだけ持たない、すでにある人は改善するように心がけることが、最も大切でしょう。

<予防>生活習慣を正しドロドロ血液を作らないこと

動脈硬化が原因となって引き起こされる脳幹梗塞。予防には、こうした生活習慣病を発症しないよう、健康的な生活を心がけましょう。

脳幹梗塞の危険がある人がもっとも注意すべき点は、血栓を作らないということです。血液をドロドロにしてしまうコレステロールの高い食事を控え、血流改善効果の高い食品を多く摂るようにしてください。

また、飲酒・喫煙を控える、適度な運動を行う、睡眠をしっかりとってストレスをためない、ということも重要です。

下のリンク先にて、脳幹梗塞を予防するための方法を解説していますので、参考にしてみてくださいね。

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