よくわかる脳梗塞の予防・治療Navi

脳梗塞に関連する病気一覧

気を付けたい脳梗塞にかかわる病気をまとめました。

脳梗塞と深い関係のある さまざまな病気

脳梗塞にも種類がある!?コワい病気あれこれ

脳梗塞と一口に言っても、梗塞が発生する場所や性質の異なる、さまざまなタイプの病気があります。病変の場所や大きさによって、表れる症状が全く違いますから、対処法も異なります。

さらに、今は深刻な状態ではないものの、近いうちに脳梗塞へと移行する可能性の高い、注意すべき病気などもあるので、チェックしておきましょう。

いろいろある脳梗塞に関連する病気

一過性脳虚血発作詳しくはこちら

一時的に脳の血管に詰りが生じ、脳梗塞に似たしびれや麻痺などの症状が表れる疾患です。数分から数十分程度で症状はなくなりますが、早くて数日で本格的に脳梗塞へ移行する可能性が高いとされています。

治療法と注意点

一過性脳虚血発作は、脳の血管に小さな詰りが生じ、一時的に脳の機能が低下するもので、症状はほぼ脳梗塞と同じ。すぐに症状がなくなるのが特徴です。多くの場合は、2〜30分くらいでおさまります。

一過性脳虚血発作の注意点は、脳梗塞へと本格的に進行する可能性が高いこと。この病気を発症した人の約半数は、3ヶ月以内に脳梗塞を発症すると言われるほどに危険性が高いのです。

治療は血栓予防のため抗血小板薬であるアスピリンなどを処方されることが多く、食事内容や生活習慣の改善なども行われます。糖尿病や高血圧、心疾患などの持病がある方はさらに脳梗塞になる危険が高いので、同時に持病の治療もおこなわれます。

脳動脈解離詳しくはこちら

脳動脈解離は、血管の内側に生じる裂傷で、20代や30代の若い方でも発症する可能性が高いとされています。多くは自然に治癒しますが、ひどい場合は脳梗塞やくも膜下出血へと移行することもある疾患です。

治療法と注意点

脳の血管は内膜と中膜、外膜の3層で構成されていますが、一番内側で血液に直接触れている内膜に裂け目ができてしまい、内膜と中膜の間に血液が入り込んでしまうのが脳動脈解離。内膜に小さな裂け目ができただけなら自然に治癒してしまいます。

しかし、裂け目が大きい場合は血流に押されてどんどん広がってしまい、内膜がめくれ上がって血流を阻害し脳梗塞を引き起こすこともあります。さらに、内膜と中膜の間に入った血液が中膜も破ってしまうと、解離性動脈瘤と呼ばれる状態になり、くも膜下出血を引き起こすことも。こうなると、外科手術によって血管を閉じて動脈瘤への血流を止めたり、何らかの治療が必要となります。

小脳梗塞 詳しくはこちら

脳の後ろの下方にある、小脳という部分に発症する脳梗塞のこと。小脳で梗塞が起きると、歩行や姿勢の維持に問題が出る場合が多いようです。

治療法と注意点

小脳梗塞の場合は、手足の動きに障害が出ます。そのほかにめまいやふらつき、歩行困難が起こることがありますが、ほかの脳梗塞のように手足の麻痺やしびれが起こらないのが特徴です。

小脳は主に、手や足、口や目の動きの調整を行って平衡感覚を保つ働きをしているので、小脳に梗塞ができると平衡感覚を保てず、めまいやふらつきが起きてしまうのです。

ふらつきやめまいが出る疾患はほかにもありますが、ろれつが回らない、手足の動きにも障害が出ているなどの場合は、小脳梗塞を疑います。大きな梗塞がある場合は、外科手術によって処置しますが、多くは点滴や内服薬によって血栓を溶かす治療を行うそうです。

脳幹梗塞 詳しくはこちら

脳の中心部、脳幹という部分に発生する脳梗塞。生命維持に関わる機能を司っている場所なので、深刻な症状が起こりやすく危険な脳梗塞です。

治療法と注意点

脳幹は脳の中でも中心に位置し、手足や口、目の動きだけでなく、呼吸や内臓の動きまでを調整する脳。生命維持のための基本的な部分を担っていることから、この部分に梗塞が起きると、命の危険が高くなります。

主な症状は意識障害やめまい、手足の運動と感覚障害など。顔面の運動や感覚もなくなりますし、瞳孔の異常など目の動きもスムーズに行えなくなります。

治療法は、発症後すぐに血栓を溶かす薬剤を投与する方法か、抗血小板薬や抗凝固薬を投与する薬物療法が中心です。

若年性脳梗塞 詳しくはこちら

50歳未満の方が発症する脳梗塞。生活習慣病よりも、頭部へのケガ、先天的な疾患で脳の血管に血流障害が起こった場合などに発症します。

治療法と注意点

若年性脳梗塞は、50歳未満の若い世代で発症する脳梗塞のことで、生活習慣病による動脈硬化が原因となっているものとは、少し性質が異なります。

原因の多くは、首や頭部へ強いショックを受けたことによるケガや、首を回すクセ、脳動脈解離など。元々血管に詰りが生じやすい体質であったりした場合などにも発症しやすいようです。

ほかの脳梗塞と同様に、手足のしびれや麻痺、言葉が話しにくくなるなどの症状のほか、首の痛みや頭痛を訴える方が多いそう。それらの症状が出た場合は、できるだけ早く病院を受診し、血栓を溶かす薬や抗凝固薬、抗血小板薬などの投与を受けましょう。

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Symptoms 知っておきたい脳梗塞の種類とその症状
Diseases 脳梗塞と深い関係のあるさまざまな病気